第二十二話 「誘拐」
俺は威勢のいいことを言ったが正直言って勝てる自信がなかった。
まず相手が6人いることだ。
一人一人は脅威ではないがさすがに6人はきつい。だが何とかなるだろう。
そして大きな袋を持っている大柄の男。
こいつからはただ物ではない雰囲気を感じる。
タイマンでも勝てるかわからない。
その男はずっと笑っている。
「そちらが来ないならこっちから行くぜ。」
俺はそう言って持ちながら相手に向かって走っていった。
ロイは王都の開けた街の真ん中で、男たちと激しい戦いを繰り広げていた。
彼の使う刀は竜閃で、その刃は炎を帯びていた。
敵は屈強で、ロイは一対三の状況に立たされていたが、彼は鋭い動きと的確な攻撃で相手を翻弄した。
燃え盛る竜閃の刃が闘志に燃えるロイの姿を照らしていた。
男たちはロイの猛攻に対して必死に応戦した。
彼らは刀を振り回し、身をかわしながらロイに迫った。
しかし、ロイは竜閃の刃を巧みに操り、一人ずつ仕留めていった。
彼の目は燃え盛り、闘志に満ちていた。
ロイは竜閃の刃を高く掲げ、三人目の男に向かった。
男はは必死に刀を振り回し、ロイを攻撃したが、ロイは鋭い動きでそれをかわし、竜閃の刃を敵の胸に突き立てた。
男は無力なまま地に倒れた。
このままいけると思ったとき、大柄の男が前に出てきた。
「これは俺の子分どもがお世話になったようだな。」
男が嘲笑うかのように言う。
「あんたら急いでるんじゃねーのか。」
「そうだな。お前らその袋持ってアジトに帰れ!」
「はいっ!」
男たちが速い逃げ足で逃げていく。
「・・・お前は行かないのか?」
「俺は少し用事が出来てね。」
「どんな用事か聞かせてもらおうか。」
「少し気になる強ーい子供がいたもんでね。そいつもついでに持って帰ろうと思って。」
「・・どうやらこのまま返してもらえるって言うわけでもなさそうだ。」
俺は少し身を引き締めた。
近くで見てより分かった。
この人は確実に中級以上はある。
そのくらいの実力者っていうことはわかる。
しかし肝心なのはどの流派を使うのかだ。
「つーわけで少し気絶してもらうぜ。」
「ふん。かかってこい!」
俺は相手の出方を見るために少し距離を取った。
しかし、すぐにその距離を詰めてくる。
相手のほうが速いのだ。
「ちっ!即剣流・即剣!」
「重斬流・重斬!」
「重斬流か!」
重斬流と即剣流の相性は使う人によって異なる。
即剣流のほうが速かったら即剣流のほうが有利だが、重斬流のほうが速い場合は先手を打たれてしまう。
スピードと先手が大切な即剣流はだいぶ不利になってしまう。
「くうぅぅ!」
重斬流の攻撃は一撃一撃がとても重い攻撃である。
相手より技術が上でないとこの攻撃を受け流すのが出来るのは離撃流くらいしかない。
正面から打ち合った今刀が折れていないのは刀がいいからだろう。
「あーばよ。」
相手の攻撃を受け流す事に集中していた俺は上から降ってきた岩に気が付いていなかった。
岩が脳天に当たり俺は気を失ってしまった。




