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第十四話 「即剣流中級試験(4)」

 次の日朝起きたら宿の管理人が何かにおびえたような顔をして俺に手紙を渡してきた。

 何かと思って中身を見るとそこには、10時に道場にこいと書いてあった。

 めんどくさいな。

 と内心思ったが相手は特級なのだ。

 断ったら何されるかわからない。

 しぶしぶ俺はいいベッドに別れを告げて、約束の場所に行った。


「お、きたきた。ロイくーん。」

「なんですか、朝早くに呼んで。眠いんですけど。」

「それが、特級に対する最初の言葉かよ..別にいいけど。」

「で、用件は何ですか?」

「君を王立学園に推薦しようと思ってね。」

「え、本当ですか!」


 王立学園は僕たち子どもたちの中では目指すべき目標であり、憧れであった。

 王立学園は前世で言う国立の大学だ。

 入学出来たら将来が約束されるという噂のこの国で一番の学校だ。


「君が良ければいいんだけど..まぁよさそうだね。」

「ほんとにそんなことできるんですか?」

「まぁね。一応僕はこの国では権力者だからね。」

「自分で言いますか。それ。」

「まぁまぁ事実だし。」

「それ言われたら何を言い返せませんよ。」

「今年の学園は少し事情があってね。」


 と小声で言った。


「え、なんか言いましたか?」

「いや、何でもないよ。」

「あ、あともう一人優秀な子がいるんですその子も推薦していただけないでしょか。」

「うん、いいよ。」

「軽っ。そんな簡単にいいんですか。」

「まぁ、ね。今年は有望な子供がいたらどんどん推薦してと言われているからね。君が言うなら信用できるしね。」

「といいますと他にも推薦している子がいるのですか?」

「いや、今のところ君だけだよ。7歳でこの実力なのは、将来有望だね。」

「ありがとうございます。」

「じゃあこの紙を学園長に渡してくれ。」

「何が書いてあるのですか?」

「推薦責任者である僕の名前と少しの世間話だよ。あ、君は見ちゃだめだよ。」

「分かりました。」

「また今度会ったらどのくらい強くなったか見てあげるからね。」

「よろしくお願いします。」

「あとウォートンによろしく言っといて。」

「はい!ありがとうございました。」

 そう言いロイは去っていった。



 一人残されたラグラインは呟いた。


「この世代は面白くなるぞ。・・・うまくやっていけるといいんだけど。」



 家に帰ったらまずエビィナやセリスたちに合格したことを報告した。


「俺、即剣流中級試験に合格したよ!」

「すごいわ、ロイ。でも私もレベル上げ頑張ってレベル10になったんだからね。」

「お、セリスすごいな!」

「でしょ!」


 セリスがほめてほしそうな顔をしていたのでほめておく。


「そしてうれしいお知らせがある。」

「なーに?」

「俺とセリスは王立学園に推薦されることになりました!」

「・・え、えぇぇぇぇ!」

「ほんとなの!ロイ!」


 エビィナが珍しく驚く。


「うん。試験監督が即剣流特級のラグラインさんで、俺の剣の実力が認められて、推薦をもらったんだ。」

「え、じゃ、じゃあ私は何で?」

「俺が推薦しといた。」

「えぇぇ、推薦された人の推薦てこと?」

「まぁそうだね。」


 セリスは何言ってんだこいつみたいな目をしてこちらを見てくるが、その本心はきっと喜んでいるに違いない。


「まぁいいわ。これでロイと同じ学校に行けるし。」

「え、なんか言った?」

「いや、何でもないわ。それより今日はごちそうよ!」


 そう言って俺たちは、豪華なご飯を食べた。

 やはりセリスの料理の腕前が上がっている。

 入学まで残り三か月。

 残された時間を有効活用してもっと強くなろう。

 そう決心したのであった。


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