第十三話 「即剣流中級試験(3)」
俺は、まずラグラインさんに接近し連続攻撃を仕掛けた。
「なるほど、この年にしてはやるな。」
「ありがとうございます。」
そう言いながらも、ラグラインさんの刀裁きによって体勢を崩されそうになったが、一度後ろに下がって整える。
「くらえ!“即剣流・即剣!”」
ラグラインさんは俺の攻撃を真正面から受け止める。
「!」
俺はそこから刀を切り返して右から切り込む。
それをラグラインさんは刀を縦にして止める。
「おもしろい。」
「まだだ!“火炎魔法・ファイヤーボール!“」
「魔法!」
ラグラインさんはその攻撃を体をひねってよける。
「ちっ。」
不意の一撃を仕掛けたつもりだかよけられた。
しかし体勢が崩れたのですかさず仕掛ける。
「“即剣流・即剣!“」
ラグラインさんは木剣を杖の代わりにして、上に飛びあがった。
「1分がたった。こちらからを行かせてもらう。」
「はい!」
飛び上がった状態から体を回転させながら切りかかってきた。
それを俺は連続攻撃で受け流す。
お互い数十回打ち合った後、後ろに飛んだ。
フェイントを入れながらも少しずつ近づいていこうとしたがすぐさまラグラインさんが飛んできた。
それを刀で受け止め・・・きれなかった。
そのまま体勢を崩されたから、その状態から足を狙った。
ラグラインさんが後ろに飛ぶ。
その瞬間俺は今出せる最大火力を叩き込んだ。
「“即剣流・火炎焔切り!”」
「属性付与!君は面白いな!」
「この攻撃にすべてを出し切る!」
「こい!ロイ・コール!」
二人の剣がぶつかり合ったとき衝撃波があたりを襲った。
その戦いはとても子供がするようなものではなかった。
「おいおいほんとにガキかよ。」
「俺らより全然強くないか。」
「なんか自信なくなってきた・・。」
しかし結果は当然ラグラインさんの勝ちだった。
俺は力尽きてその場に倒れこんでしまった。
「さすがウォートンの息子だな。」
「え、父さんのこと知ってるんですか。」
「知ってるも何も同じ時期に道場にいた仲間だからな。あいつはお前と同じいい目をしていた。今もいれば準級にはなれただろう。」
「どうしてやめたんですか?」
「あいつが結婚したからだな。そしてお前が生まれたというわけだ。」
「なるほど。昔からの親友だったわけですか。」
「そうだな。まぁいいや。ロイ・コール。お前を合格とする。そしてこの試験は終了とする。」
これで名実ともに即剣流中級になれた。
今回の合格者はだいたい30人くらい。
どれだけの者が脱落したのだろうか。
いやそんなことをよりも特筆すべきなのはラグラインさんが全然余裕というところだ。
(このひと200連戦してんだよな。)
純粋に体力がすごいと思った。
「俺ももっと強くならないとな。」
俺はそう思い明日からはレベル上げを頑張ろうと思った。
俺はラグラインさんとの戦闘でとても疲れていたので、町の宿に泊まった。
幸いお金は持っていたので少しいいところに泊まった。
おかげでぐっすりと寝ることが出来た。




