第十話 「剣の修行(4)」
俺はまず火炎魔法の中級の習得に向けて魔導書を読み始めた。
火炎魔法の中級は三種類あり。
ファイヤーランス、フレイムバースト、インフェルノスフィアがある。
ファイヤーランスは強力な炎の槍を三本生成し、敵に向けて放つ技だ。
ファイヤーボールの進化といっても過言ではない。
消費魔力量は9だ。
次にフレイムバーストだ。
フレイムバーストは両手から炎が放たれ、目標に向かって飛んでいく広範囲に攻撃できる魔法だ。
消費魔力量は15だ。
そしてインフェルノスフィアだ。
一番強そうな名前をしているこの魔法は敵を包み込む火球を作り出す中級火炎魔法の中でも一番攻撃力が高く、消費魔力量が多い。
消費魔力量は20だ。
ファイヤーボールの消費魔力量が3ということは、インフェルノスフィアは約ファイヤーボール七発分の力を持っている。
どのくらいかというとだいたいファイヤーボール四発くらいでチビリン一体が倒せる。
デブリンとなると、六発くらいで倒せる。
ちなみに剣に属性を付与すると5魔力量が減る。
そこで技を放つと、また消費していくっていう感じだ。
また、魔法の質はその魔法のレベルによって変わる。
例えば、チビリンがいたとして、レベルが1の今の俺だったら、ファイヤーボール四発だろう。
この文献によれば、魔法が上級レベルの人たちならば、二発で倒せるらしい。
「なるほどね。」
「魔法にもレベルがあるからその質を高めるというのもいいかもね。」
とセリスが言う。
「う~ん。でも中級は一つ取っておきたいな。」
「じゃあどれにする?」
インフェルノスフィアは魔力が足りなく使えない、フレイムバーストはまだ魔力操作が難しいと思う。
「ファイヤーランスが使えるように頑張るよ。」
「分かったわ。私はウォーターボールのレベルを上げようかな。」
「おっけー、お互いに頑張ろう。」
「うん。」
「お母さん、マリアも魔法使いたい!」
とマリアが言う。
「はいはい。もう少し大きくなったらね。」
「はーい。」
「じゃあ俺は、少し村から離れたところで練習してくるよ。」
といい俺は、近くの草原に来た。
「えーと、全身に魔力をめぐらし、手に三つの魔力の塊を作り、槍の形にして相手に射出する感覚です。か。ざっくりと書いてあんだな。」
と言われるがままにイメージ通りにやってみた。
「“火炎魔法・ファイヤーランス”」
すると手に三つの塊が出来た。
が、手から出てきてのは小さいファイヤーボール三つだった。
「なんでできないんだろう。」
そう考えながら、もう一回試してみた。
「“火炎魔法・ファイヤーランス”」
といったとたんにすごい倦怠感に襲われた。
(うぅ、体がだるい。)
俺は気が付いた。
「レベルが低くステータスが低い俺はまだ魔力が足りていないんだ。」
そう。
俺はまだレベル10で、魔力もたったの10しかないこんなのファイヤーランス2回も打てない。
そう考えた俺は、だるさに襲われながら家に帰っていった。
家に帰ったら、セリスがご飯を作っていた。
「あ、ロイお帰り。早かったね。」
「うん、ファイヤーランスを打とうとしたら魔力枯渇になっちゃって。明日からはレベル上げに専念するよ。」
「え、レベル上げ?ロイ、明日から試験受けに行くんじゃないの?」
「大丈夫、大丈夫。ただのゴブリンになんて負けないさ。って、そうじゃん!」
「なんで忘れてんのよ。」
「それはそうとおなか減った。ごはんくれ。」
「全くもう。ちょっと待ってね。」
待つこと数分。
「はい、出来たよ。」
セリスがそういうとおいしそうなオムレツが出来ていた。
一口俺は食べてみる。
「ん~おいし!セリスこんなに料理上手だっけ?」
「いや、この前頑張って練習したんだ。」
「へぇ~めっちゃうまいぞ。これ。」
「そう。ならよかったわ。」
「うまい料理ありがとなセリス。」
「それほどでもないよ。」
と照れてるのを隠そうとするセリス。
俺にはわかるぞ。
そのまま俺はご飯を食べた後寝たが、いつもよりよく眠れた気がした。




