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晴れた日には  作者: kei
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長尾電業

ここからはしばらくラブコメネタとなります。

5月の中間試験がおわったある日の土曜日、帰宅後に自転車で長尾理香の家に行った。

以前里香に誘われていたこともあるのだけど、言葉に表せないのだが行きたい気分となった。


家を出るとき姉から「あ~お義姉ちゃん候補によろしくねぇ~あ、あたしの方が誕生日先だから

義妹ちゃんですねぇ~」


 なに言ってんだこのくそ野郎。


「え?いま悪いこと考えたでしょ?このくそ女とか?ん?」

ああああ!

「っ・・いえいえ~そんなこと考えてません!」

「うそこけえぇ~~~!」

ぎゃああああ!ねーちゃんごめんなさいぃいいい!

「ん、わかればいいんだよぁ~ 今晩お姉ちゃんと寝ようね?罰ゲームだよお~」

 考えてみれば、小さいころからよく姉と一緒にお風呂に入ったり寝ていたなあ、なぜか従妹のめぐみと張り合っていたような?


ここだったのか、、ちょうど町役場の裏手にある道沿いにある。

この近くにある小泉耳鼻科には小学校5年頃まで週に2度は通っていた。

その小泉耳鼻科の待合室から見える鉄塔が印象深かった。

それと、冬11月ごろそこから見る箱根山は夕方の風景が夕方6時ごろの天気予報で出ていた切り絵みたいだった。とくに曇りの日の夕方。

喫茶スナックササンクア、、ササンクア?ああ・・山茶花のことか。


 上を見上げ『長尾電業』の看板があり、アマチュア無線用の鉄塔が建っていた。

これだ・・と確信。この鉄塔がそうだったのかあ。

すると、2階から理香が見ているのが目に入る。2階の窓が開き

「ん洋介ちゃん来たのね。どうぞ~ あっおじいちゃんも父も今日いないのよ」

家に入り理香がすぐに、「私の部屋にくる?あっそれよりも洋介ちゃんが興味持つようなところ行こうか?」といい、

1級アマチュア無線の免許を持っている祖父の無線室のところではなく、離れの『ナガオ工房』に案内された。

 「今日は休みだから誰もいないけど、、、」

目に入ったのは作りかけの真空管式アンプ、それにナガオ27、棚にある大量のテレビ用と思われる真空管。

「ここが長尾電業のはじまりの場所です。ここでラジオとか無線機を作っていたのよ。そのあと、今のような電業になったみたい」

あ、内容についてはわたしあんまり詳しくないどころか、ぜんぜんしらないから聞かないでねぇ~

 窓際にたたずむ理香のきれいなショートボブヘアが梅雨入り前の西日が差した工房の中でやさしい栗色に光る。正直場違いな感じだ。きれいなイングリッシュガーデンで花と戯れているのがいいと思うような・・

身長約175cmの長身で美人。

どこかで見たような、、

 あれは小学校5年の時の冬、父のいる会社に姉といっしょに行き古い工場の中に入ったときだった。案内してくれた事務のおねーさん、、誰だっけ??

しばらくぼーっと理香に見とれていた。

 「ん?どうしたの?」

「理香さん、、、きれいだよ。。写真とっていい?」

「いいよ」

バッグからニコマートELを取り出す。レンズは50mmF1.4、フィルムはネオパンSS。

このカメラは父が使い姉が中学の時使っていた物だが、姉が高校に入ったときにお祝いで祖父からニコンFE2を買ってもらった事で姉からもらった。

従姉妹の医大生めぐみも写真が趣味だが、もっぱらペンタックスを使っている。

めぐみの愛機はSuperAとスポットマチック。何度かペンタックス67をもっているのを見かけたことがあるが。

 めぐみといえば、なぜうちの姉はめぐみさんと張り合うのだろうか?

うちの兄と仲が良かったから?この辺よくわからない。

ん?俺なん?数学と国語を家庭教師として見てもらっているけど、それ進めたの真紀あんただ!

 とかあたまの中でぐるぐるとかけめぐる。。

 ネオパンSSを装填した重たいニコマートELで彼女を撮る。

パシッ、パシッ きれい・・ファインダーを通して見る彼女は輝いていた。引き込まれそう・・

右目に当てていたニコマートをはなし、しばらく理香を見つめていた。


「洋介ちゃんどうしたいの?」

理香の右ほほに左手を手をあて右手人差し指で理香の唇をなぞり

 彼女はいやがらなかった

「理香さんとキスしたい・・」

「いいよ、、」

首から提げていたニコマートを作業台におき、理香にキスした。

これがファーストキスだった。

「んふっ、洋介ちゃん。最初にあったときから好きだったよ。真紀の弟とかじゃなく。洋介ちゃん、キスだけでいいの?」

 え?


理香に連れられ部屋に行く。

部屋に入ると姉の真紀の部屋とは違う甘い匂いがした。

理香がベッドに寝て「洋介ちゃんいいよ。わたしも初めてだから・・」

「理香さん・・」

「真紀にはいわなでね・・真紀はねあなたにはあんな態度とるけど、洋介ちゃんのこと好きでしょうがないんだよっ!でも私だけのものなんだからぁ!」


彼女とその日結ばれた。。その後永遠の仲になるとは思わなかった。



アクセス解析みましたら、何人か目を通してくださった方がおられるようで、、ありがとうございます。

長尾電業ネタです。

第一級陸上無線技術士合格したので、無線運用ができるぞー!と思いきや。。時間が取れないんですよ。

半年以上前に作ったはいいけど調整もままならないアンテナとか。。


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