昭和63年10月30日 北工祭文化の部 4
北工祭 2日目となります
10月30日 2日目
前日は学校帰りの中学生が多かったが、この日はウワサを聞きつけたCBer達が集まってきた。『かんとう』ぎりぎりの告知か?
昨日に引き続きデスクの大原とラ製ライターである三槇が来た。
午前10時。例の英語の強い電波がAM2chで出ていた。
それが出ることを見越してAM2ch使用は避けた。
「あ山本君、僕電子科展いっているからよろしくねぇ~例の件で!」
「あいよぉ~!」
電子科科展に行くと小泉がまっていた。
「お~い高橋、CB無線の方もいいけどこっち手伝ってくれよ!」と小泉が呼び止める。
「小泉!この前言っていたCB2chで出ている強力な英語が今出ている、それの方位測定やってくれ録音も」「よし!」FRG8800の受信周波数をCB2chにあわせ、接続されている2台のPC9801VX2で解析を始める。アンテナは屋上にある八木アンテナ。これを5度単位で回転させ発信源を特定する。方位測定が終了し結果をプリントアウトした。
チャートと地図を見てやはり横須賀か、、と。
「こちら電子科展高橋、特設山本君どうぞ」
「こちら山本どうぞ」
「三槇さんいますかどうぞ」
「いますよ 影さんも どうぞ」
「結果出た!電子科科展までご足労願いたいとどうぞ」
「おっ了解」
三槇と大原を電子科展に来てもらい、測定結果を見せた。
「最近ウワサになっている強い英語の電波です。ここにあるFRG8800で
測定した結果、やはり横須賀の方角です。それと。。フーリエ解析」
二人ともやはり・・という顔つきをし、
「このことに関しては、扱わないことになっているんだ。ミニコミ誌が書き立てるのはかまわないんだけど。」と言葉を大原がにごし、
「専用住宅も言ってみれば外国扱いだからね。電管にほかのことで取材したけど、その件については地位協定云々で、、ということでどうにもならないみたいだけどね。まあ、公道で堂々とやっていた場合は別だけどって言っていたよ」やっぱりなぁ、、とつぶやくと、
「まあ、、宮下さんなら記事にしたんじゃないかな?朝日新聞出向組だし。
といっても宮下さん反米とかじゃないよ。でもこのソフト誰が作ったんだい?」
「モーター制御は山本と牧田先生、で方位測定とフーリエ解析はオレだけど?」
「すばらしいねぇ~これはこれで取材したい!」
山本と牧田先生が呼ばれ小泉同様この装置の取材を受ける。
んじゃ自分は・・とその場を離れ、目に付いたのがガイガーカウンタだ。
おっガイガーカウンター 放射線科目はいまは実習ないからな。この辺は法律の関係みたいだけども。
自動制御科目ですら実習がないって・・あ、来年からシーケンサ実習あるらしいな。
昔はリレー制御実習あったそうだけど。放射線科目は今年いっぱいで選択科目からも廃止される。
そのガイガーカウンターを手に取り、「ちょっと借りるぞこれ!」
「高橋そんなんなにするん?」「え~からえ~から」と言い、それを持って何を考えたかパソコン実習室に乱入。
「おう!放射能がいっぱいだぜ!おう!いえ~い!べいべぇ~ らら~ レディオ~アクティビティ~へいへい!」
ガイガーカウンターをマイクにしてクラフトワークのラジオアクティビティを歌い出した。
周りは氷点下になった・・・・
「おい高橋!ガイガーカウンター持ち出してなにやってんだ!っておまえは
沢田研二か?」電子科瀬戸が後ろからそう言った。
「あっ瀬戸先生、、、え?沢田研二?」
「おまえしらんのか?沢田研二の映画『太陽を盗んだ男』を」
「しりません・・・」
「まあいい。。。いいから・・返してこい!」
んん~しょうがないなぁ~と電子工作室に戻しに行くと、理香がエッチングをやっていた。
「あ、洋介ちゃ・・高橋君、基板のエッチングって面白いのね。ナガオ工房にもあるけど初めてよ。基板をクレンザーで磨いてマジックで書いて液に浸ければ他の部分が溶けるのね。うまくできるかわからないけど・・この写真を写してエッチングしてみようってね」
初めて理香の家に行き、ナガオ工房内で撮った理香の写真。
「あっこれ!入選した写真!初めて出展したもので初めて入選した物!」
題名は『午後の光の中で』 従姉妹の医学生 めぐみが使っている暗室を借りて何枚か焼いた内の一枚が入選した。
「うん、うまく仕上がるかなぁ~」
「濃淡の表現は難しいと思うけど・・・」
校内回線で山本が呼び出しをしている。
「こちら特設山本 高橋係員どうぞ」
「こちら高橋 特設山本係員どうぞ」
「どこですか どうぞ」
「電子科科展でエッチングのところです どうぞ」
「それはちょうどいい。エレクトロニクス部の看板を作って欲しい。どうぞ」
「了解 リクエストは?どうぞ」
「まかせる どうぞ」
「了解 オーバー!」
「どうしたの?」
「山本のやつ、部の看板作ってくれって。パソコン実習室に付けるみたい。
絶対外されると思うけど・・・」
「ん?おもしろそう!じゃあ、理香ちゃんが作ってあげるね!これでも元デザイン科で神奈川県警ポスター公募で採用されています。ただの昭和60年ミス城北じゃないよ!んふ!」
仕上がった看板と、理香が写した写真のエッチングはすばらしかった。
両方とも酸化防止保護をし、写真のエッチングはデザイン科展に持って行き展示、山本から頼まれた物を渡された。
あっそろそろ大田と交代だね。
そのまえに、生徒会室行ってこないと。
ほかも回りたいんだけどねぇ、、電算室のDEC VAX11/780はパネル展示のみの非公開だけども、機械科工場の大隈鉄工のMC4VA実演とか橋本みきがいる漫画研究会が暴走していないかどうかとか。橋本みきについては暴走しているというお話は聞いていないのでいいけども。。
こちらではお久しぶりです。
50話ぐらいで終了予定になっています。
『いいわけのようなもの』の派生版がスタートしましたが、結構広がりそうな感じです。
正直、、あれは自分の過去の過ちをやり直すためにスタートしたものですが、
完全にカオス化。。。三島メンバー(というか、こっちの小田原メンバーも時空超えて出てますけどね)によるスチャラカかつシリアス展開を。。と。
ということで、なるべく早く次をアップしますので。
あ、Twitterでもわかっちゃっているので、アマのコールサイン JA/US記載しますね
アシガラAB11 JI1QAU ex KJ7HHH こと keiでした。




