4:45~ 雨
私はいつしかこの世のすべてを憎んでいました。
何故、私には才能がない、学歴がないなど。
そんな社会にとって聞こえがよさそうなものばかりを、
自分を捨ててまで追い求めていたのです。
私はあるとき自分の愚かさに気がつきました。
社会のために奴隷のように働く、それが嫌で。
社会に使われるのではなく、自分が社会を救うのだと思い、
野心的な勉強体勢をしていたことに気づきました。
まさに見るに堪えない道化だと誰かは思うかもしれない。
でもあまりにも目まぐるしく移り変わる社会に対して、
希望を持っていたのは事実であり、私はそんな自分を誇りたい。
失敗の大きさに呑まれてしまい、悲しい人生だと切実に思った。
今の暮らしから逃げれれば、それはどれほど良いものかと。
しかしながら、このような暮らしだとしても、必要にされていないと、
一見思えるような暮らしであっても、希望は捨ててはならない。
自分を奮い立たすには、常に自分の最高を発揮することである。
私の人生は恥と罪と罰ばかりの3本立てで構成されている。
たまにはつまらない王道の話を自ら展開するべきである。
他人のためではなく、自分のために。
私はこれからつまらない王道の話を展開する。
つまらない王道をより面白く自分の中で育もうではないか。
これから始まるのは過去を語り継ぎ、これから未来を創るための、
そんな私の物語。