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運命の出会い—白銀の女帝と若き戦姫 3

 何かが近くに潜んでいる?

 また、人に非ざるモノなのだろうか?

 それとも・・。


 ビュッ!グサッ!

 鋭い音がして何かが飛んできた、と思ったら側の地面に矢が突き刺さっている。

「な何!?」

 カーラ立ち上がり、レイミの前に立ちふさがる。

 ヒュッ!

 また矢が飛んできた、が。何と、カーラ飛んできた矢をつかみ取っているではないか。

「わっ、すごい・・」

 ザッザッザッザッ・・・・・

 驚く間もなく草むらの中を何かが近づいて来るのが見て取れる。

「見つけたぜぇ、カーラよぉ! 」

 えらく人相が悪くごっつい体格の野郎共が三人ほど眼前に現れた。

「ふん、わしらを恐れてその森を突っ切って来たのか? 」

「へっへっへ残念だったなー、こちらの方が早かったみたいだぜぇ」

 野郎共、手にはそれぞれ剣や蛮刀や手斧やらの武器を持っている。こいつらがカーラをつけ狙う賞金稼ぎに違いない。

「ちっ、鬱陶しいな・・」

 いかにも不快そうにつぶやくカーラ。手にした先ほどの矢を片手でパキッとへし折り投げ捨てる。

「わ、私も戦うから・・」

 剣に手を掛け立ち上がろうとするレイミ。カーラ手でそれを遮り

「奴らの目的は私だ、お前は関係ない、すっこんでろ! 」

 賞金稼ぎの一人、レイミの存在に気付く。

「ん? 何だこの小娘は一体? 」

「こいつの性奴隷か? それとも肉便器てやつかぁ? ぶへへへへ」

「カーラの〇〇〇は美味かったかー? ぬへへへへ」

 下品な奴らである。

 レイミ、野郎どもの下品さにブチ切れたか、

「あんたらねえ、いい加減にしときなさいよ、私はここモルタヘイド王国国王の姫、レイミ・キルミスターよ! 」

「こんなふざけた真似してただで済むと思ってんの? 」

 カーラさすがにあせる。

「お、おい・・よしなって・・」

 野郎共もたじろいたようだ、が、

「マ、マジか・・・?!」

「どうする? 本当ならやべえぞ」

 奴らのリーダーとおぼしき男は

「キルミスターの姫だとして、なぜここに居る? なぜカーラ(こいつ)と居るんだ? 」

「おかしいじゃねえか」

 尤もな理屈である。

「もし、こいつが本物の姫としたらだ、カーラに捕らえられていたのを救出したことにすればいい」

「そして奴の城に連れて行く、さすれば賞金のほかにキルミスターからの礼ももらえるって寸法よ」

「おお! さすが兄貴、頭いいぜ」

「偽物ならそれはそれでわしらで使うか、売りに出せばいい」

「もし、本物だったとしたらカーラの魔力で記憶を操作されていたということにでもしとけ」

 カーラとレイミほったらかしで話している。

 カーラ痺れ切らしたか、

「なあ、お前ら『捕らぬ狸の皮算用』てことわざ知ってるか? 」

「そういうことは私を()っから考えた方がいいと思うよ」

 賞金稼ぎ共、はっとし、

「おっ、そうだ、えーい死ねえ、カーラ」

 一人が蛮刀を繰り出す。それを素早くかわすカーラ、だが

「うっ!?」

 敵の刃先がカーラの右腕をかすめた。傷口が開き血が流れ出る。

「野郎・・・・」

 カーラ、目に怒りを宿したのがわかる。だがどこか動揺しているようにも感じるのは・・気のせいだろうか?

「グハハ喰らえ! 」

 手斧の男が得物を振りかざし襲い来る。

「チッ! 」

 今度は上手くかわした。かわした側から奴の腕を捕らえ打ち据える。

「ぐわっ! 」

 悲鳴を上げる手斧の男。どうやら腕の骨が折れたのか?得物を取り落とす。カーラ、すかさず相手の頭部を掴み・・・何をしたのか? いずれにせよ奴の頭蓋は粉々に砕けたと見えて血と脳髄を飛び散らせ倒れ落ちたのである。

「ヤロ~、よくもやりやがったなー! 」

「でやーっ! 」

 再び蛮刀の男が切りかかって来る。だが二度はやられはしない。

 カーラ、素早く背後に回り込み何やら光のようなものを纏った手刀で背を貫くのであった。

 もろに心臓を貫かれ絶命。残るは一人。

 レイミは昨日のオークとの戦いを見ていたのもあるのかこの戦いは冷静に観察していた。

(カーラさん、やはりよくわからない技を使っている・・でも昨日に比べて何かキレがないような気が・・)

(そういえば昨日寝る前に「キ」がどうとか言っていたっけ・・「キ」って何の事だろう? )

「残るはお前だけだ」

「兄貴」と呼ばれていた両手剣を持った男に言葉を投げかけるカーラ。凶悪な目つきで男にガン飛ばしている。

「この傷の代償は高くつくぞ」

 カーラ腕の傷口の血を拭って舐める・・。

「うっうっ・・」

 兄貴、蛇に睨まれた蛙の如く身がすくんで動けないようだ。片腕を振りかざすカーラ、例の技出るのか・・?

「うっうわーーーーったすけてくれーーー!!」

 どういうことか呪縛が解けたのか兄貴、剣を放り捨てて遁走する。無様である。

 カーラの元に駆け寄るレイミ。

「大丈夫ですか? 」「はっ!?」

 カーラ、大量の汗をかいている。さらに呼吸も激しくなっていた。どういうことだろう? 昨日のオークとの戦いではそんな事無かったのに・・。

「大丈夫だ、心配するな」「一晩寝たのに"気"の回復が足らなかったな・・」

「本来ならあんな奴ら瞬殺なのだが・・」

「それより怪我していますよ。」

「ん? 」腕の手当てをしようとしたレイミは目を疑った。

 無理もない。結構深いように見えた腕の傷が塞がりかけているのだ!?

「あのーこれは一体どういう・・・? 」

「細かいことは気にするな」

 いや、細かくないし・・。

 まだ苦しそうな呼吸しながら地面に座り込むカーラ。レイミ、カーラの汗を拭いてやる。

「悪いな・・ありがとうよ・・」

「・・! 」

 意外な言葉だ。目つきもさっきとは打って変わって優し気になっている。

「ねえカーラさん、私の城に寄りませんか? 」「賞金首とか、気にしないでいいですから」

「何と言っても二度も助けていただいたわけだし・・お父様も城の皆も歓迎してくれますよ」

 カーラどうやら落ち着いたようで

「そうだな、行ってやってもいいか、有難く思え」

「・・・」




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