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僕と重戦車  作者: からからす
プロローグ
1/6

はじまりはいつも


教室の窓際の一番後ろの席。アニメとかラノベとかの主人公の座席の相場はどういうわけだか決まっている。

隣の席同士で授業中ふざけあったり、なんかつまらないなぁとかって外を眺めたり。


僕はいつも一番前の席だった。


小学三年生になったあたりで視力が落ちた。

気づいた先生は僕を真ん中の一番前の席に置いた。みんなの前で教卓越しに「眼鏡買うまではここで頑張ってね」なんてニコニコしながら言われたのを覚えている。

次の日、親に連れられて眼鏡を買いに行った。


それから僕は何日経っても何ヶ月経っても何年たっても教卓の前に座った。



授業は真面目に聞く。だから怒られたことがない。

「主人公の席」の奴らはよく怒られる。当たり前だ。あいつらはうるさい。でも、怒られても少しも反省なんかしていない。どっちかって言うと満足している。クラスの人もうるさいうるさいって言いながらも、羨ましそうに見る。


ああいうのが青春っていうんだって。



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