表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーロー  作者: GIT
2/3

ランク付け

入学試験で最低ランクを付けられた達樹はこれからどうなるのか

的まで届かなかった能力を見て、南真人は、冗談だと思い、「すまないが、もう一度やってくれないか?」と言いながら、達樹の方を振り向くと、そこには、

「すいま・・せ・ん、も・う少し・・・待っ・て・・・もらえま・せん・・か」と

息切れをしながら答える達樹が、倒れていた。

「あ・・の・もう少・・・し待っ・てもらえませ・ん・・か?そう・すれば、また出・来ます・・・ので」

「いやもういい。誰か医務室に連れてってやれ。では次のもの・・・・・・」

そう南先生が言った後、達樹は別の試験官に運ばれていく。

「あの先生ホントにもう大丈夫なんですけど」

「あのねぇ、あなたは普段ならないような魔力欠乏症になったのよ。そんな人を、本人が治ったからと言って

 そう簡単に戻すわけにはいかないのよ。」

「いやでも、ホントに大丈夫なんですけど、昔からこういう体質ですし、だから、もう一度、試験を受けさせ てください。」

「だから何度も言うけどって、あなたさっきまですごく息切れ起こしていたわよね。どうして、そんな

 嘘、ありえないわ。」

「あのそれじゃあ戻りますね。それだはありがとうございました。」と達樹が保健室を後にしようとしたとき、ピピピと先生の端末が鳴った。

「待ちなさい。試験会場ではなく、自分のクラスに戻りなさい。自分のクラスは分かるわよね?」

「それは、分かりますけど、どうしてですか?」

「なぜってそれは、試験の結果が発表されたからよ。そして、あなたは言われなくても、分かっているとは思うけど、学園評価のAからEの五つのランクの中の最低評価のEランクよ。」

「はあ~やっぱりかぁ、分かっていたけど、やっぱりショックだなぁ。まっ気にしていてもしょうがないし、

切り替えていきますか。それでは、先生ありがとうございました。」

お礼をしてもう出て行こうとしたがまた「待ちなさい」言われ、引き留められた。

なんだと思いながら、「今度は何でしょうか?」と返事をすると

「あなたのクラスと名前を教えてもらえないかしら?私は、作倉唯って言うの、ここの養護教諭をやって るわ。」

「僕は、平田達樹です。一年四組です。今年からよろしくお願いします。」

そう言って、達樹は、保健室を出てクラスに向かった。

「普通は、実戦しているときに魔力の使い過ぎで、欠乏症が起こるのだけれど、あの子は一発全力で撃っ ただけで欠乏症を起こした。全力でもリミットが掛かって普通起こらないんだけど。

 ふふ、面白い子が入ってきて、観察のしがいのある子とても楽しみだわ。ふふふ」

と保健室から不気味な笑い声が聞こえるが、達樹はそんなことも知らず、自分のクラスへ向かうのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ