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キリング・ファング  作者: ちゃのま
居候
9/64

夕食




「そんで?二人してじゃれあってたのか?」


マキナがイオに質問している。

その顔はさながら、悪戯を考えている子供みたいに。




「「じゃれあってないわよ(です)!?」」




息ぴったりにマキナの言葉を否定する二人。


「二人が仲良くなってほっとしたわー」

「「仲良くなってないわよ(です)!」」


二人の否定も、イオとマキナには届いてない様子であった。

だが、四人は食事をする手を止める気配はなかった。


「しかし、相変わらずお前の料理はうまいなイオ」

「そりゃどうも、口にあってよかったよ」

「今回も新しい味付けに挑戦したのです!

かなりおいしいです!」


レーヴァはイオに向けて笑顔を向ける。

カナは苦虫を潰したかの様な顔をする。


「どうしたカナ?不味かったか?」


イオはカナに質問する。皆においしく食べてほしいと思うイオは、カナの口に合わなかったのかと質問する。


「…文句のつけようがないわ、と言うよりあんたが何でこんなに料理ができるかわからないのよ」

「必要だから、じゃないか?」

「質問を質問で返されても困るわよ」


カナの質問に確信を持てない返事をするイオ。


「そういわれてもな、いつの間にか出来てたとしかいえないが」

「あたしたちといる時にも出来てたかんな…そこんところはよくわかんねぇな」


誰もがイオが料理が出来ることを知らなかった…本人でさえも。


「そんなことより!伊織さん、質問があります!」

「んっ?何だ?あたしのスリーサイズか?」

「違います!」

「上から98、78、91だな」

「正解だわ」

「何でイオがそんなこと知ってんのよ!」


カナの質問にイオ、マキナがふざけた回答をする。


「イオはたいていの人にスリーサイズを聞いてるです」

追撃と言うように、レーヴァもカナを茶化す。

「そんな話はどうでもいいのよ!つうかあんた下種ね!」

「はっはっは、そんなほめるな」

「あんたは出会った時からころころ性格変わるわね!と言うより話が進まないわよ!」




「「「あんまりにも良いツッコミだったので(です)」」」




「うがぁあああああああああああ!」


三人の言葉でとうとう頭の中をショートさせるカナ。

さすがにこれ以上は、と思った三人はしばらく静かにするのであった。

カナが落ち着いてきて、食事も各自終わっていたところで、


「そんで、話って何だよ?」


マキナからカナに話を振った。

話を振られたカナは、マキナに視線を向ける。




「この男、イオとの関係と正体について教えてください」




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