出会い
初投稿です。
それはいつもと変わらない朝だった・・・
動かない肉塊が放つ悪臭、消える事の無い硝煙の匂い・・・
少年はそんな所にいた。
周りには自分の事を憎む奴しかいない・・・
そんな少年がいた…
暗い闇の中何人かの足音が響く・・・
「奴はどこだ!!!」
「まだそこまで遠くには行ってないはず、この周辺を探せ!」
「あのアマ!ふざけやがって!」
複数の男達が血眼になって女を探す。
男たちから少し離れた物陰にローブで全身を覆っている者がいた。その者は機会を受かっがっている様にみえた。
男たちが去ったあと、その者は少女をローブの中から出した。
「あ、あの・・・ありがとうございました」
少女がお礼を言うも、その者は無言でその場を後にしようとしたその時
「待ってください!」
「ぐふぉ!?」
突如、彼女が綺麗で力強いタックルをかます。その衝撃で彼の素顔があらわになる。
「困っている女性がいるのに助けないとはどういうことですか!?」
「その前にどこの世界に体当たりをする女性がいる・・・」
「そんなことどうでもいいんです!質問に答えなさいよ!」
「うるさい・・・それに、まずは降りろ」
「助けてくれるまでこのままでいます!」
「俺は別にこの体制で構わないのだが、お前はどうだ?」
「そんなこと・・・」
彼女は言いかけて、自分の体制を確認する。
仰向けになった彼に、少女が馬乗りになっているという、まぁ・・・何とも言えない犯罪臭というか、エロティックな構図になっている。それに加え、彼女の格好は薄い生地で、所々切れている。
客観的に見れば、娼婦が男を襲っているように見えるだろう。
「やっぱり離れます!!!」
そのことに気づき、素早い動きで離れる。
彼は立ち上がり、先ほどのようにこの場を離れようとする。
「だぁかぁら〜!!!待ってください!」
彼女は彼の手を掴む。彼はこちらをむこうとはしない、しかし彼から醸し出される空気の重さ、冷たさが彼女の身体を震わせる。
その正体は彼からの殺気である。
「ほう、気配をそれなりに読めるのか・・・
それならわかったろ」
彼女は震える身体を止めようとせず、そのまま彼の手を掴み続ける。
「・・・それでもついてきたいのなら勝手について来い」
その瞬間、彼から出された殺気は消え、少女の身体の震えが止まる。
震えが止まったのは彼から出る空気が、殺気ではなく暖かい、そして安らぐような気配を放出していたからだ。
拙いかもしれませんがコメントなど頂けたら嬉しいです。
誤字脱字なども酷いかもしれません。