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キリング・ファング  作者: ちゃのま
居候
1/64

出会い

初投稿です。

それはいつもと変わらない朝だった・・・

動かない肉塊が放つ悪臭、消える事の無い硝煙の匂い・・・

少年はそんな所にいた。

周りには自分の事を憎む奴しかいない・・・

そんな少年がいた…



暗い闇の中何人かの足音が響く・・・


「奴はどこだ!!!」

「まだそこまで遠くには行ってないはず、この周辺を探せ!」

「あのアマ!ふざけやがって!」


複数の男達が血眼になって女を探す。

男たちから少し離れた物陰にローブで全身を覆っている者がいた。その者は機会を受かっがっている様にみえた。

男たちが去ったあと、その者は少女をローブの中から出した。


「あ、あの・・・ありがとうございました」


少女がお礼を言うも、その者は無言でその場を後にしようとしたその時


「待ってください!」


「ぐふぉ!?」

突如、彼女が綺麗で力強いタックルをかます。その衝撃で彼の素顔があらわになる。


「困っている女性がいるのに助けないとはどういうことですか!?」

「その前にどこの世界に体当たりをする女性がいる・・・」

「そんなことどうでもいいんです!質問に答えなさいよ!」

「うるさい・・・それに、まずは降りろ」

「助けてくれるまでこのままでいます!」

「俺は別にこの体制で構わないのだが、お前はどうだ?」

「そんなこと・・・」


彼女は言いかけて、自分の体制を確認する。

仰向けになった彼に、少女が馬乗りになっているという、まぁ・・・何とも言えない犯罪臭というか、エロティックな構図になっている。それに加え、彼女の格好は薄い生地で、所々切れている。

客観的に見れば、娼婦が男を襲っているように見えるだろう。


「やっぱり離れます!!!」


そのことに気づき、素早い動きで離れる。

彼は立ち上がり、先ほどのようにこの場を離れようとする。


「だぁかぁら〜!!!待ってください!」


彼女は彼の手を掴む。彼はこちらをむこうとはしない、しかし彼から醸し出される空気の重さ、冷たさが彼女の身体を震わせる。

その正体は彼からの殺気である。


「ほう、気配をそれなりに読めるのか・・・

それならわかったろ」


彼女は震える身体を止めようとせず、そのまま彼の手を掴み続ける。


「・・・それでもついてきたいのなら勝手について来い」


その瞬間、彼から出された殺気は消え、少女の身体の震えが止まる。

震えが止まったのは彼から出る空気が、殺気ではなく暖かい、そして安らぐような気配を放出していたからだ。


拙いかもしれませんがコメントなど頂けたら嬉しいです。

誤字脱字なども酷いかもしれません。

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