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テーマ2 お化けの舌について

「諸君、今日もよく集まってくれた」


 今日も、いつもと同じく道明院、松嶋、鳥海の三人はDIKの部室に集まっていた


 一人は本日も縄で縛られるという特殊な参加方法ではあるが


「もはや、今更だが、なぜ俺を巻き込む」


 松嶋が懲りずに叫ぶ


「何を言っているんだい、松嶋くん、君が我部に入部したからだろう」


「ふざけるな、俺は吹奏楽部に用があって、場所がわからなかったから、たまたま近くにあったここに場所を聴きに来ただけだ」


「さて、本日の議題は……」


「人の話を聞けよ」


「ふむ、どうせ女子がいっぱいいるから吹奏楽部に入りたかったのではないかな、松嶋くん?」


「くっ、いや、俺は、その、音楽に興味があって」


「わかった、わかった、で、議題だが」


「わかってねー!」


「松嶋、こいつに何を言っても無駄です。それより、早く話を進めて、サクッと話を終わらせましょう。私は早くお嬢様のもとに行きたいのです」


「くそっ、で、今日は何の話だ」


 松嶋は諦めたように、縛られたまま器用に椅子に座った


「ああ、きょうは何故お化けは舌を出しているのかだ」


「くそっ、どっでもいい」


「ふっ、何を言っているんだ、どうでもいいことの中に世の中の真理が隠されているのだ、それを解明するのがこのDIK(どうでもいいこと研究会)だ」


「しかし、舌出してないお化けだっているだろ」


「そうだな、だが、多くの者たちの中で舌を出しているお化けのイメージが根付いていることも事実、なぜそんなことが起きたんだ」


「道明院」


 そう言って、鳥海が手を上げる


「なんだね、鳥海くん」


「お化けが舌を出しているのは、ああやって自分のことを侮らせるための罠、なのでお化けの作者たちは彼らのそう言った作戦を世に知らしめるために、舌を出したお化けを描いているのです」


「なっ、なるほど、そういった観点からは考えていなかった、よし、早速研究成果をまとめてこよう」


「私も、お嬢さものもとに帰ります」


 二人は教室を出ていった


「くそっ、また俺だけこのパターンかよ」


 結局、夜に再び警備のおっちゃんに何度も頭を下げる学生がいたとかいないとか

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