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テーマ1 指の数は何故5本

「さて、諸君よく集まってくれた」


 教壇にひとりの男が立っていた

 彼の名前は道明院といった


「いや、俺拉致られただけだけど!」


 この騒いでいる彼は、松島、現在縄でぐるぐる巻き状態だ


「私は早くお嬢様の元に戻りたいの、早く下校してくれませんか?」


 この丁寧な彼女は、鳥海、実はロボかもしれない


「なんだ二人共、反抗期か? ツンデレか? ふふ、まぁいい、今日の議題は……」


「ちょっとは話を聞けぇ!」


「なんだい、松嶋くん、あまりにくだらない話をしたら、昨日僕が作った三日寝ないで活動できるお薬、カフェイドスEXの実験台にしちゃうぞ」


「いや、あのその、なんでもない」


 嫌な予感を察知したのだろうか、松嶋はおとなしくした


「松島、この男の話の腰を折って時間を食うより、さっさと聞き流して帰ったほうが得策です」


「そうだな、わかったよ鳥海」


「おお、やっと聞く体制ができたようだね、松嶋くん、鳥海くん。それでは今日も楽しくDIKの活動をはじめようではないか」



「さて、本日の議題であるが『指は何故5本なのか』だ」


「いや、鳥とかは三本だろ」


「全く、松嶋くんは本当に飲み込みが悪いね」


 道明院が呆れた顔で言ってくる


「人間に決まっているじゃないか」


 道明飲は机を叩き、声を荒らげ言い放つ


「何故、5本なのか、10本とは言わないが、せめて7本あれば指遊びで、祖父や祖母を登場させたり、トンガ○コーンももっと美味しく食べれたと、僕は思うんだ」


「道明院さん、それは違いますよ、もし三本だった場合を考えてみてください。なんてさみしい家庭しか作れないことでしょうか。もちろん件のお菓子を食べる時ももっと物悲しかったはずです。そう、私たちは恵まれているんですよ」


 ズギャーン


 道明院の心に衝撃が走った


「なっ、なるほど、さすが鳥海くんだ、僕は感動した、ああそうだ、僕はなんてことを考えていたんだ、5本で恵まれているんだ、これ以上求めるとは僕はなんて愚かだったんだ。今日の会議はここまで、僕は指たちをいたわってくる」


 そう言って、道明院は部屋から出ていったしまった


「それでは私も帰ります」


 鳥海もさっと荷物をまとめ恐ろしいスピードで帰ってしまった


 そして縛られて動けない松嶋少年は警備のおっちゃんに涙ながらに感謝をして、夜遅く帰ったらしい

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