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参
"世界" "私"そして、 "あなた"
星空は、瞬きその天を覆い
月は、柔らかな光で辺りを照らす
闇は、人々を怯えさせ安心させる
夜とはつまり、希望と絶望の混沌
太陽は、その大きな存在を以って地面を照らし
雲は、その大きな存在を隠すほど広がる
雨は、木々を濡らし
風は、小さな安らぎと大きな恐怖を運ぶ
昼とはつまり、夜と同じ物
明るみの中にも闇はあり
暗がりの中にも光はある
"世界"とは
変わらず廻りつづけて
そしてまた
過ちも繰り返されるもの
"希望"とは
あなたの中にあり
そしてまた
誰の中にもある
"自分"とは
"私"ではなく
"あなた"とは
"自身"ではない
"あなた"とは
愛されるべき者であり
"希望"そのものである
そして……
"私"とは
この"世界"には不必要な存在であり
また、愛されぬべき存在である