露と答へて

消えなましものを

「ねえねえ、夜露ちゃん、『小説家になろう』っていうサイト、知ってる？」

　友人からそう言われたのは、つい先日、たしか、七月の終わりのことだった。

「へっ？　何それ？　ってか、知らんし」

　もちろん私は、そう答えた。

　とても、そっけない態度で……。

　すると友人は、言ったのだ。

「ネットで検索してみて。すぐに出るから」

　と……。

　以来、私は、その友人に感謝している。

　こんなふうに、こんな条件で、ものを書くことのできる場所が、ネットの中にあるということを教えてくれたことに。

　と、言うわけで、エッセイのようなもの……と言うよりは、独り言というか、ぼやきというか、誰にも言えないからここで言っとこう……ってな呟きを、だらだらと書き綴ってまいります。しかも、個人的主観に基づいた独りよがりな文章です。

　時間と興味と、退屈を持余しておいでの皆様の中に、我こそは気が長いと豪語なされる方がおいでましたら、電車の待ち時間にチョッと立ち寄るコンビニのような気安さで、読んでいただければ嬉しく存じます。

　拙い文章でございますゆえ、露と答へて、消えなましものを。