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オタク、転生しました!?


 それは咄嗟の行動だった。高校へ向かう道にある横断歩道の信号が青に変わり、小走りで渡る中学生くらいの少女二人、そこに脇見運転をしていた車が突っ込もうとしていた。それに気づいた俺は少女たちに「危ない!」と叫びながら背中を力いっぱい押し、そして次の瞬間。


ドンッ!


 強い音と共に俺の体は跳ね飛ばされ地面に転がり仰向けになって止まる。遠くで悲鳴が聞こえる。あの子たちは無事だろうか。確かめるために起きようとするが体に力が入らない。視界も変になっている。


(俺は⋯⋯死ぬのか?)


 まだ完結してない漫画や制作決定したアニメがたくさんあるのに?嫌だ、死にたくない。そう心で強く思っても奇跡が起きるわけもなく、数分後俺は意識を手放した。



『お目覚めかの?《岸辺大翔》くん』


 その声に意識を引っ張り上げられる。目を開くとそこは真っ白な部屋に大きな丸い机、そこに並べられた椅子に座る八人の人たち。右から筋骨隆々なおじさん、恰幅の良い富豪のようなおじいさん、ピンク髪の際どい服装のお姉さん、金髪ツインテールの美少女、白髪白髭のおじいさん、赤い髪の優しそうなお兄さん、銀髪の清楚な見た目のお姉さん、ローブを被った妖艶な美女。


「ここは⋯?それにあなたたちはだ⋯」


 「誰ですか?」と言いかけた所でハッとして口を押さえる。見るからに現実離れした空間に変わった服装をしている人たち。そして跳ねられたはずなのに痛みがないどころかピンピンしている。


(この状況、これはまさか!)


『うむ、お主の考え通り儂らは神じゃ。』


「あ、やっぱり心の声丸聞こえなんですね。」


『まあ神じゃからのう。』


 そう答え『フォッフォッフォッ』と笑うおじいさん。ここが神の世界でそこにいるということはつまりそういうことだろう。俺はやっぱり助からなかったのか⋯⋯。


「所で俺は何故ここに?」


『それはわたくしから説明いたします。』


 銀髪お姉さんが立って答える。


『私は人の魂を司る神、生命神です。あなたは定められた天寿を全うできませんでした。本当ならその魂は輪廻から外れ、永久に転生出来なくなるのです。』


「そうなんですか!?」


『はい。ですが、あなたが天寿を全うできなかったのは偏に己の善行によるもの。よってあなたをここに連れて来ることで魂を一時的に保護したのです。』


「なるほど⋯⋯」


 つまり俺は今魂だけの状態ということか。


「それでは俺はこれからどうなるのでしょうか?」


『あなたは一度地球の輪廻から外れた身。そのため我々の定めた規則に則り今後一切地球に帰ることは出来ません。その代わりに別の世界の人間に生まれ変わらせることになります。』


「マジですか!?」


 よっしゃぁーーーー!異世界転生きたー!っと、喜ぶ前に聞いとかないとだな。


「その、質問なんですけど。転生先の世界ってどんな感じなんですか?」


『それに関してはあなたの思考を読んだうえで決めました。あなたの好きそうな世界にしましたから、楽しみにしていてください。』


 優しく微笑むお姉さん、もとい生命神様。


『それではまたお会いしましょう。』


 そう言って笑顔で手を振る生命神様。他の神々も笑顔で送ってくれる。俺は感謝と共に頭を下げやがてその空間から消えた。



 目を開くと知らない天井が視界に映る。そして起きて着替えると共に自分のこの世界での名前やその他諸々の確認をした。名前はエクス・フォン・シルヴェスタ。歳は明日で5歳。伯爵家ガイル・フォン・シルヴェスタ・レグルスと妻ケイトとの息子だ。ガイルには他にも妻がいて、それがリンとヴィナだ。もちろん2人にも子供がいて長男のフェン、次男のウルス、三男のテスタ、長女のルナ、四男のラグナ、次女のミア。フェンとテスタはリンの息子でウルスとルナ、ラグナはヴィナの子供。ミアはケイトの娘、つまり俺と完全に血の繋がった姉だ。


コンコン


「はい、どうぞ」


ガチャ


「おはようございます坊ちゃま。本日は教会へ行かれる日ですが」


「おはようリル。準備できたからすぐ行くよ。」


 そう言って2人で屋敷の玄関へ向かう。階段を下りると階下では家族や執事、メイドたちが勢ぞろいしていた。


「おはよう、エクス。準備はできたな?」


「はい、父様。問題ありません。」


「エクスかっこいい〜♡」


「フフフ、そうね。なんたって私の自慢の息子だもの。」


「では、行くぞ。」


 そんな会話があった後、俺と父様、母様、姉様の4人で馬車に乗り教会へ向かった。道中、民衆の視線を集めながら、父様たちと会話を楽しむ。この世界の宗教は主に2つ、1つは八柱の神を信仰するラナテア教、ラナテア教は主に人間族、エルフ族、獣人族などが信仰している。そして魔族八人を神に据え、それを信仰するデビリア教、こちらは魔人族が信仰している。


「さぁ、そろそろ着くぞ。」


 外を見ると教会が見えてきた。いよいよ神様との再会だ!


 後書きでキャラたちの詳細を書こうと思います。初となる今回は転生前の主人公である岸辺大翔についてです。


 岸辺大翔 17歳

身長 175cm

体重 64.3kg


 本作の主人公(転生前)で生粋のオタク。家は剣術道場で大翔も門下生として日々励んでいる。明るい性格で男女共にたくさんの友人関係を作っている。そのため困っている人や助けを求めている人を放っておけない損をしがちな性格でもある。その性格が災いし車に轢かれそうな中学生を助け事故に遭う。事故のことを知った両親はたった一人の息子を亡くし深く悲しんだという。だが本人は全く気にしていないどころか夢にまで見た異世界転生にワクワクしている。

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