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恋占い

 菊田さんは相変わらず二週間に一度、お店に顔を出しては「今日はこの子をお迎えしようと思ってね」と言ってお花を買っていく。


 店先に並ぶクリスマスを彩る花に誘われるお客さんを余所に、菊田さんはピンク色のマーガレットを選ぶ。


「青田さん、今日のお昼休みに広場で会えませんか?」

「もちろんです」

「では、またお昼に」

「はい」


 昼休み、菊田さんは綺麗めな格好でいた。


「このマーガレットで恋占いをしましょう。好きで終われば青田さんに告白します。嫌いで終われば私はもうこのお店に顔を出しません」

「そんな。え、でもどうしてですか?」

「私は青田さんのことが好きになりました。でも貴方は青田社長のお嬢さん、青田蘭様です。この恋心は許されませんからね」


 この時ばかりは社長の娘であることを恨んだ。


あの頃の私は尖っていた。恨んだって何も変わらないのに。


もう私は恋なんてしない。あの人と結ばれるまでは、絶対に。


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