DLC27 最終目標
俺はリィノが来てからというものの、思い悩んでいた。
彼女自身はこの世界に転生したことを悔いてはいないようだ。
それに、俺にもかなり感謝をしてくれている。
だけど、俺の中に引っ掛かりが残り続けていた。
俺は、彼女をちゃんと守りたかったのに……。
できれば俺は、彼女をもとの世界に戻してあげたかった。
そしてその方法にも、心当たりがあったのだ。
「俺一人だったら絶対に使うことはなかっただろうけど……」
俺はDLC一覧画面とにらめっこしていた。
そしてその一覧の、一番下にスクロールした場面。
そこにはこんな項目があった。
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EXTRADLC
・強くてニューゲーム+
《現在ロック中》
会得条件:既出DLC全ての使用
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「はぁ……これに賭けるしかないよなぁ……」
まだこれが、どういった種類のものなのかはわからない。
でも、名前からしても、やり直しが可能なことに違いない。
いったいどこからやり直すことになるのかはわからないけど……。
まあ、それが転生後からのやり直しだったら、それはそれであきらめる。
仮にそうだったとしても、もっとはやくにリィノに会いにいくことができるから、無駄ではない。
それに、ルミナたちとも、もっとはやく出会えるかもしれないしな。
ルミナは長い間、あの親の元で苦労してきた。
それに、シャルだって、スラム街で苦労をしてきたはずだ。
だからこのDLCに希望を持つことは……間違いではない……はず。
「よし、そうとなれば……!」
俺はその日から、片っ端からDLCを使っていくことにした。
「うおおおおおおおおおお!!!!」
卵焼きを焼いたり、パンを焼いたり。
俺は料理をしまくった。
そして、DLC食材を片付けていく。
あとは調味料も、ぜんぶ使えるかぎり使っていく。
一日かけて、食品系DLCをしらみつぶしにしていく。
「ちょ、ちょっとドルク……!? 作りすぎだって……! 食べられないよ!」
ルミナがおなかを膨らませながら、そういう。
しかし、俺はそれを無視して、一心不乱に作り続けた。
「んも……もぐもぐ……これうまいにゃ! いくらでも食べられるにゃ! どんどん作るのにゃ!」
シャルはそれをブラックホールのように吸い込んでいった。
そしてその隣でレヴィンも、負けじとがっついている。
「うおおおお! ルミナさまが食べられないというのであれば、私が食べるしかないです!」
「ってそれ、お前が食いたいだけだろ!」
そしてそして、リィノも負けていなかった。
エルフっていうのは、あれだけ細いから、てっきり小食かと思っていたんだが……。
「ん……もぐもぐ……笹川くん! これ本当においしい! 久しぶりにあっちのごはんをたべたから、いくらでも食べられるよ……!」
「ひええ……みんなどうしてそんなに食べられるのぉ……?」
ルミナだけはそう言って、そうそうにリタイアしていた。
まあ、たくさん食べる女の子たちもかわいいし、小食なルミナもかわいい。
結論、全員かわいい。




