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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第六章 魔弦の糸

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一時の別れと謎の冒険者

「あ、えっと、どちら様でしょうか?」


「いやいや!そういうのはクエストの最中でも問題無いでござる!早速一緒に!さあ!」


「え、いや私は一緒に来た人が」


 いきなり手を取って受付に歩いて行く冒険者。その勢いにスノウは完全に飲まれていた。


「えっ?やっぱり拙者の事が気になる?先に知りたい?……ならばお教えいたしましょう!拙者は……」






「おっ!そこに居たかスノウ!」


「この声は……セインさん!」


 冒険者に絡まれていたスノウに声をかけたのはセインである。彼女が困っているのを見て、すぐにやって来た。


「俺と一緒に行くって言ってただろ?あまり先に行くなよ!……そういう訳だから、お引き取り下さい。」


「あっ、ちょっと待つでござるー!」



(セインさん、ありがとうございます!)


(気にすんなよ!さっさと行くぞ!)


 二人が急いで歩く中、後ろからは冒険者が慌ててついて行く。








 そして現在、二人はオルガとは別の受付まで逃げ、クエストを探している途中である。


「成る程ね。力をつけるってのは俺も必要だ。どうする?今回俺と一緒に行ってみるか?」


「セインさんと!是非お願いします!」


「ああ!任せてくれよ!んじゃ早速受付に行きたいが、道具買ってくるからしばらく待っててくれ!」


 セインは道具屋へと走っていく。それを見届けたスノウの後ろから、再びさっきの冒険者が現れた。


「どうも!また会ったでござるな!」


「あ、さっきの人!しつこいです!」


「お、お願いでござるよ!拙者はお主と一緒にクエスト行きたいでござる!」


「……一応聞きますけど、何で私なんですか?」


 じーっと冒険者を見るスノウ。するとその冒険者は即答する。


「それはもちろん、お主が今話題の冒険者だからでござるよ!拙者も一緒に冒険してみたいと思うのは当然でござろう!」


「そ、そうなんですか。」


「それに、普段行かない他の人とも行くと、色々勉強になるでござる!強くなるには必要では?」


「た、確かに!」




 セインが戻って来ると、スノウと冒険者が意気投合していた。それを見たセインは、スノウから先程の話を聞かされるのだった。


「勉強ね……それで一緒に行く事にしたのか。まあ、同じ協会の冒険者だし、スノウがいいなら問題無いだろうな。じゃあ、今回はよろしくな!」


「よろしくお願いするでござる!」


「よろしくお願いします!」






「駄目か、先客がいる。ここで手続きしようと思ったんだけどな。」


「では、先程の受付に戻りましょうか。あっ、その前にオルガさんの所に行ってきます!」


 三人は元の受付に向かったが、ここはもう人が並んでいた。そこでスノウが依頼を受ける事を伝えるべく、オルガへ近づく。



「オルガさん!私、今回はオルガさんと別れて、別の人と冒険したいんですが、どうでしょうか?」


「そうか。ちょうど俺も別の人に誘われたんだ。たまにはこういうのもアリじゃないか?」


「はい!でも、オルガさんはどんな方に誘われたんですか?」


「今は居ないから紹介出来ないが、多分いい人だろう。お前の方はどうだ?」


「まだ分かりませんが……悪い人では無さそうですよ!」


 そう言うスノウの隣にセインが駆け寄る。


「心配無いぜ!俺も一緒に行くからな!オルガも自分の冒険、楽しんでこいよ!」


「セイン!お前がいるなら安心だな。任せていいか?」


「ああ!」


 安心した様子のオルガはスノウとセインにハイタッチをして、一旦別れるのだった。


「頑張りましょうね!オルガさん!」


「だな!俺も負けないぞ!」










 オルガと別れた三人は、先程のもう一つの受付に向かう。


「それで、貴方の受けたいクエストはどれですか?」


「これこれ!これでござる!」


「ちょっと待て!まずは自己紹介しようぜ!今回一緒に行くんだからな!」


「あっ、そうでござるか!ならばお教えいたしましょう!」


 セインの提案を受け、冒険者は自分の被っているフードを取る。そこに居たのは……赤髪の少女。黒い軽装をまとい、腰には真っ黒で先の尖った小刀が掛けられている。


「拙者はクナイ!クナイ・ツールと申す者です!よろしくでござる!」


「私はスノウ・ミストホワイトです。よろしくお願いしますね!」


「俺はセイン!よろしく頼むな!」



 そして三人は受付に到着した。早速クナイが受ける予定の依頼書を持って、カウンターへ声をかけた。



「たのもーでござる!依頼を受けたくて来たでござるよー!」


「はい!今行きます!」


「あっ、おいこの声って。」


「ですね。すぐ分かりました。」





「お待たせしました!それでは依頼を拝見します!」


 そこに現れたのは、メイド服を着た緑髪の女性……モルモーであった。



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