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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第五章 最強の冒険者

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模擬戦閉幕!それぞれの感想

本日二話目の投稿になります。よろしくお願い致します。

「こ、この勝負!協会のマネージャー、フーシャの勝利です!」


「「「「ウォォォォォォォォォ!」」」」


 闘いが終わり、審判が慌てて宣言をする。するとコロシアム中から歓声が湧き上がった。


「凄え!マネージャーがマスターを倒しやがった!これが冒険者協会の強さ……。」


「誰だよ!マネージャーがポンコツとか弱いなんて言ってた奴は!?嘘ばっかりじゃないか!」










 観客達が驚きと興奮を口にしている中、特等席で観戦していた冒険者達もそれぞれ、試合の感想を述べていた。



「「やった!マネージャーの勝利よー!」」


 フーシャの勝利を見て、ハイタッチをしているのはレイとモルモーである。二人共テンションが上がっているのか、席を立ち上がって喜びを表現していた。


「凄かったわね!マネージャー、あんなにアーティファクトを使ってるなんて思わなかったわ。」


「私も一つ貸したけど、あの帽子もアーティファクトだったのかしら?何はともあれ、これで他の連中もマネージャーを見直すはずよ!」


「そうよね!マネージャーの強さが見れて、私も大満足よ!」











「カティが、負けちゃった……。」


「そんな時もあるさ。最強と言っても無敗じゃ無いからな。」


 しょんぼりとしたスノウの肩をさするオルガ。ジンは目をキラキラさせて、今回の感想を語っていた。


「しかし……あのバネや使っていた槍、どれも個性的じゃったのう!」


「いい勉強になったな。アーティファクトは使い方次第、か。俺はまず、今の物を使いこなせる様にしないとな。」


 オルガは手元に銃とグローブを出しながら、うんうんと頷いていた。


「わ……私もやります!それでいつかフーシャさんをやっつけて敵討ちです!」


「いつになるかな?」


「いつになるかの?」


「絶対に強くなってみせますよ!そしたら二人もやっつけてやります!」


「それは怖いのう!ならワシらも強くならんと、じゃろ?オルガ君!」


「だな!」


 スノウをからかうジンとオルガ。その様子はどこが楽しそうであった。










「むきゅー……。」


「セインさん……!ナッツさんが……!」


「ありゃ、また倒れたのかよ!大きい音が苦手なんだろうな……リゼ、ナッツを俺の膝に!」


 ナッツを膝に乗せて介抱するセイン。しばらくするとナッツは目を覚ます。


「……わっ!びっくりした!もう勝負は終わった!?」


「ああ!マネージャーが勝ったぞ!凄いよな、あれだけのアーティファクトを操るなんて!」


「はい……!動きも追えませんでしたし……。本当に強かったです……!」


「あー!ずるいよ!僕はほとんど見れなかったんだから!」


「安心しろ!俺達が教えてやるからさ!」


「本当に、凄かったんですよ……!」


 ナッツは気絶していた分の情報を二人に求め、二人も快く応じるのだった。















 ◇◇◇


「み、見たかよあの動き。これが協会のトップ……!」


「噂なんぞ当てにならないと言う事か……流石にマネージャーを名乗るだけの事はあるな。」


「わ、私達も身の振り方を考えた方がいいわね。その、協会との付き合い方とか。」


 特別席に座っていた他のギルドの関係者達。彼らは冒険者達とはまた違った視点から試合を観戦していた。


「しかしマネージャーもマスターも……恐ろしいな。一見全力みたいだが、実際はかなり力を隠している。例えばあの札、おそらく瞬間移動のカギだ。限界まで魔力を使えば、服どころか体を引きちぎる事も出来ただろう。」


「な……!それではこれは……!」


「文字通り[模擬戦]だったのだろうな。」


 関係者の一人が、震えながら口を開けた。


「凄いものを見せてくれたな。これが冒険者協会……侮れないな。」













 ◇◇◇


「ふ、服返して……。」


「はい!もう私をバカにしたら駄目フミャよ!」


 フーシャは衣服をへカテリーナに返し、彼女は急いで着替えを済ませる。すると……


「お見事だわ。まさか私がやられるなんてね。」


「私はマネージャー!皆のまとめ役フミャよ!皆を守る為に、日々進歩してるフミャ!それに……。」


 フーシャはへカテリーナに近づいて、耳元でそっと囁いた。


「全然本気、出してなかったフミャよね?」


「!?」


「私に華を持たせる為に手を抜いたフミャ?それは失礼な事だけど、今回は私の威厳を守れたから気にしないフミャ!」


「……気づいてたのね。でも、[今の時点]で出せる全力は出してたわよ?貴方は間違い無く強い。誇っていいわよ?」


「わーい!やったー!マスターを超えてやったフミャー!」



 コロシアムの中心で踊っているフーシャ。それを見てへカテリーナはそっと笑みを浮かべていた。



「これでマネージャーを舐めていた人達も、認識を改めるでしょう。」


 するとへカテリーナはフーシャの手を握り、一緒に手を上に挙げた。




「みんなー!今回の模擬戦はどうだったかしらー!私達みたいな最強の冒険者を目指して、頑張ってねー!そうすれば、おか……皆から一目置かれる冒険者になれるかもねー!」


「今お金って言ったフミャね。」


「言ってない!」



「「フフッ!それじゃ、お疲れ様!」」


 二人はもう一度手を上に挙げると、コロシアム中から歓声が湧き上がった。模擬戦はこれで終了、協会の圧倒的な強さを見せつける結果になったのだった。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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