模擬戦閉幕!それぞれの感想
本日二話目の投稿になります。よろしくお願い致します。
「こ、この勝負!協会のマネージャー、フーシャの勝利です!」
「「「「ウォォォォォォォォォ!」」」」
闘いが終わり、審判が慌てて宣言をする。するとコロシアム中から歓声が湧き上がった。
「凄え!マネージャーがマスターを倒しやがった!これが冒険者協会の強さ……。」
「誰だよ!マネージャーがポンコツとか弱いなんて言ってた奴は!?嘘ばっかりじゃないか!」
観客達が驚きと興奮を口にしている中、特等席で観戦していた冒険者達もそれぞれ、試合の感想を述べていた。
「「やった!マネージャーの勝利よー!」」
フーシャの勝利を見て、ハイタッチをしているのはレイとモルモーである。二人共テンションが上がっているのか、席を立ち上がって喜びを表現していた。
「凄かったわね!マネージャー、あんなにアーティファクトを使ってるなんて思わなかったわ。」
「私も一つ貸したけど、あの帽子もアーティファクトだったのかしら?何はともあれ、これで他の連中もマネージャーを見直すはずよ!」
「そうよね!マネージャーの強さが見れて、私も大満足よ!」
「カティが、負けちゃった……。」
「そんな時もあるさ。最強と言っても無敗じゃ無いからな。」
しょんぼりとしたスノウの肩をさするオルガ。ジンは目をキラキラさせて、今回の感想を語っていた。
「しかし……あのバネや使っていた槍、どれも個性的じゃったのう!」
「いい勉強になったな。アーティファクトは使い方次第、か。俺はまず、今の物を使いこなせる様にしないとな。」
オルガは手元に銃とグローブを出しながら、うんうんと頷いていた。
「わ……私もやります!それでいつかフーシャさんをやっつけて敵討ちです!」
「いつになるかな?」
「いつになるかの?」
「絶対に強くなってみせますよ!そしたら二人もやっつけてやります!」
「それは怖いのう!ならワシらも強くならんと、じゃろ?オルガ君!」
「だな!」
スノウをからかうジンとオルガ。その様子はどこが楽しそうであった。
「むきゅー……。」
「セインさん……!ナッツさんが……!」
「ありゃ、また倒れたのかよ!大きい音が苦手なんだろうな……リゼ、ナッツを俺の膝に!」
ナッツを膝に乗せて介抱するセイン。しばらくするとナッツは目を覚ます。
「……わっ!びっくりした!もう勝負は終わった!?」
「ああ!マネージャーが勝ったぞ!凄いよな、あれだけのアーティファクトを操るなんて!」
「はい……!動きも追えませんでしたし……。本当に強かったです……!」
「あー!ずるいよ!僕はほとんど見れなかったんだから!」
「安心しろ!俺達が教えてやるからさ!」
「本当に、凄かったんですよ……!」
ナッツは気絶していた分の情報を二人に求め、二人も快く応じるのだった。
◇◇◇
「み、見たかよあの動き。これが協会のトップ……!」
「噂なんぞ当てにならないと言う事か……流石にマネージャーを名乗るだけの事はあるな。」
「わ、私達も身の振り方を考えた方がいいわね。その、協会との付き合い方とか。」
特別席に座っていた他のギルドの関係者達。彼らは冒険者達とはまた違った視点から試合を観戦していた。
「しかしマネージャーもマスターも……恐ろしいな。一見全力みたいだが、実際はかなり力を隠している。例えばあの札、おそらく瞬間移動のカギだ。限界まで魔力を使えば、服どころか体を引きちぎる事も出来ただろう。」
「な……!それではこれは……!」
「文字通り[模擬戦]だったのだろうな。」
関係者の一人が、震えながら口を開けた。
「凄いものを見せてくれたな。これが冒険者協会……侮れないな。」
◇◇◇
「ふ、服返して……。」
「はい!もう私をバカにしたら駄目フミャよ!」
フーシャは衣服をへカテリーナに返し、彼女は急いで着替えを済ませる。すると……
「お見事だわ。まさか私がやられるなんてね。」
「私はマネージャー!皆のまとめ役フミャよ!皆を守る為に、日々進歩してるフミャ!それに……。」
フーシャはへカテリーナに近づいて、耳元でそっと囁いた。
「全然本気、出してなかったフミャよね?」
「!?」
「私に華を持たせる為に手を抜いたフミャ?それは失礼な事だけど、今回は私の威厳を守れたから気にしないフミャ!」
「……気づいてたのね。でも、[今の時点]で出せる全力は出してたわよ?貴方は間違い無く強い。誇っていいわよ?」
「わーい!やったー!マスターを超えてやったフミャー!」
コロシアムの中心で踊っているフーシャ。それを見てへカテリーナはそっと笑みを浮かべていた。
「これでマネージャーを舐めていた人達も、認識を改めるでしょう。」
するとへカテリーナはフーシャの手を握り、一緒に手を上に挙げた。
「みんなー!今回の模擬戦はどうだったかしらー!私達みたいな最強の冒険者を目指して、頑張ってねー!そうすれば、おか……皆から一目置かれる冒険者になれるかもねー!」
「今お金って言ったフミャね。」
「言ってない!」
「「フフッ!それじゃ、お疲れ様!」」
二人はもう一度手を上に挙げると、コロシアム中から歓声が湧き上がった。模擬戦はこれで終了、協会の圧倒的な強さを見せつける結果になったのだった。
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