いざ勝負! フーシャVSへカテリーナ!
「先手必勝フミャ!ボッコボコにしてやるフミャー!」
模擬戦が始まってすぐ、フーシャの姿が消えて見えなくなる。へカテリーナは魔力を集め、彼女の位置を探る。
「消えた……瞬間移動かしらね。何処から来るのか……そこっ!」
「フミャ!?」
へカテリーナはまず、背後に回り込んだフーシャの蹴りを片手で受け止め、そのまま遠くに投げつける。空中で無防備になったフーシャに対し、手元に魔力を集めて投げつけた。
「ドカンと一発、受けときなさい!」
「見えてるフミャ!舐めるなフミャー!」
投げつけられた魔力の玉を、フーシャは足で蹴り返す。その玉は遥か上空に飛び、爆発。コロシアムには轟音が鳴り響く。
◇◇◇
ドガァァァァン!!
「うるさっ!?皆耳大丈夫か!?」
「セインさんは平気そうですね。私もすぐ耳塞いだから平気です!」
「フォッフォッ、凄い音じゃのう。魔力をたくさん込めていたと見えるの。」
「むきゅー……。」
「ナッツ君!?しっかりしろ!」
模擬戦が始まり、観客席のスノウ達は各々感想を述べ始めている。音で気絶してしまったナッツをオルガが介抱してる中、モルモーは闘いを見逃さないように注目していた。
(きっと大丈夫。マネージャー、油断しないようにね!)
◇◇◇
「うりゃぁぁぁ!」
「嘘!?なんで!?」
空中で攻撃を弾いたフーシャ。完全にバランスを崩した、へカテリーナはそう思っていたのだが……何故かフーシャは真っ直ぐ彼女の下に突っ込んできた。
「加速した!?何を仕込んだのかしら……!?」
「フミャー!教えてやらないフミャー!」
地上に着き、すぐにパンチを入れるフーシャ。へカテリーナは手で受け止めながら後退、フーシャはそれを追撃する。……しばらく格闘戦が続いたが、お互いに目立ったダメージは与えられず、一度距離を取る。
「体術中心とはね。きっちり対策考えて来てるじゃない!」
「当たり前フミャ!馬鹿にするのもいい加減にするフミャ!」
拍手しながら煽るへカテリーナ。フーシャは怒っているが、彼女は全く気にしていない。
「それでは、次はこれ!どうかしら?」
へカテリーナが手を出すと、そこには小さな竜巻が渦巻いている。それをフーシャに向け、一気に魔力を放出した。
「唸れ!テンペスト!」
小さな竜巻は、へカテリーナの手を離れた瞬間巨大に成長。フーシャに吸い込まれるかの様に直進していく。
「フンだ!そんなの気合でどうとでもなるフミャ!」
フーシャも対抗するかのように、右手に魔力を集める。竜巻が彼女に迫った時、腰をかがめ、拳を突き出した。
「フミャー!ウインドストーム!」
フーシャの拳からは、大嵐とは違う風の渦が現れた。それは大嵐の中心に目掛けて飛び込み……たちまち風の勢いが収まり、消えてしまった。
「あー!そよ風気持ちいいフミャー。それでもマスターフミャかー?」
「……言ってくれるじゃない!」
魔法での攻撃が終わり、再び二人は格闘戦に入る。[ここでは]フーシャが優勢に攻撃を続ける。へカテリーナも余裕を持ちながら攻撃を避けるが、やがてフーシャのパンチが顔を掠り、そこから血が滲む。
「やっぱり体術では多少遅れをとるわね……。」
「私は体を鍛えているフミャ!このまま一気にケリをつけてやるフミャ!」
フーシャが魔力を腕に込め、敵へ一撃を放つ。対するへカテリーナは空中に飛び回避した。
「……引っかかったフミャ!」
「……何!?」
フーシャが放った拳。そこから極太の光線が放たれる。それは壁に激突し煙を放出、次に見えた時には巨大なクレーターが現れるのだった。
「……冗談でしょ?本気で殺しに来てるんじゃないの?」
「ふざけて勝てる相手じゃ無いフミャ!殺す気で行ってやっと勝負になるフミャ!」
フーシャの言葉を聞き、へカテリーナは軽く微笑んだ。
「いい覚悟ね。では……ここからはちょこっと本気を出そうかしら?」
その言葉が終わった瞬間、コロシアムの空気が一気に変化する。協会に現れた時とはまた別の、更に強大な魔力を纏い、腰のポケットに手を入れる。
「ここからはアーティファクトを使わせてもらうわ!死ぬ気でかかって来なさい!」
対するフーシャも、彼女に負けない程の魔力を体に集め、ドンと胸を張っている。
「望む所フミャ!マネージャーの真骨頂、見せてやるフミャ!」
二人の闘いは、ここから更に激しさを増していく……。
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