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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第五章 最強の冒険者

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ご飯で一触即発?/マネージャー、決意する!

日常回その3になります。次回からは模擬戦に向けて、進めて行ければと思います。

「凄い人の集まりじゃのう。これが宣伝の成果、ということかの?」


「へカテリーナさん……協会のマスターさんがあっちこっちへ宣伝に向かっているそうです……。[ウチのマネージャーと私、どっちが強いか知りたくない?]って言いふらしているとか……。」


「きっとここで一発大儲けする気よ。抜け目が無いわね。」



 模擬戦まで後3日。冒険者協会のマスターとマネージャー。二人の闘いを見ようと、トレジャールには多くの人が集まっている。中には当日まで外で野宿する人もいるようだ。





「あ、あの……。外で泊まる人達は、大丈夫でしょうか……?街が近いと言っても、魔物も出ますし……。」


「心配ないわ。外に泊まるのは自衛できる奴らだけよ。そんなのが沢山いれば、魔物の方が逃げるわよ、きっと。」


「ん……あの子は、スノウちゃんと一緒にいた子じゃないかの?」



 街を散策している三人は、傍を上機嫌で歩く少年達を見つける。そこに居たのはナッツとセインだった。











「それでセイン、戦車の修理は終わったの?」


「ああ、何とか直せたんだが、丸2日ずっと寝てない……。それで昨日はずっと夢の中だったんだ。ナッツの方はどうだ?オルガと買い物したんだろ?」


「そう!オルガ、目的の物を見つけたんだって!これも掘り出し物市を教えてあげた僕のおかげだね!」


「その店を見つけたのはオルガだろう?厳密には違くないか?」


「そんな事無いよ!」


 のんびりと二人が話をしていると、後ろから三人の男女が近づき、話しかけてきた。







「アンタ達、良かったら今から一緒にどう?」


 ナッツ達に声を掛ける少女。彼女の方を振り向いた二人が見たのは、レイ、リゼ、オルガの三人である。


「君達は……スノウの知り合いだな?俺達に何か用か?」


「そうじゃよ。折角街を散策してるなら、ワシらと一緒にどうかな?」


「うーん……。誘ってもらえるのはありがたいが、今から飯なんだ。悪いな。」


 セインは久しぶりの外出、リラックスの為に食事を取る予定だった。するとジンはチケットを取り出し、二人に見せる。


「ご飯ならワシが奢ってあげよう。丁度安く買えるチケットがあるんじゃ。どうかな?」


「行く行く!おなか空いてるんだ!たくさん食べるよ!」


「ナッツ!迷惑になるだろ!悪い、やっぱりいいよ。」





 尚も断るセイン。そんな彼へレイがズンと近づく。


「強情ねアンタ。奢ってあげるって言うのに。」


「……大きなお世話だ。それに、そっちには関係無いだろ?」



「人の好意には甘えとくものよ。」


「好意の押し売りは辞めてくれ。こっちの気が滅入る。」



「何よ!折角誘ってるんじゃない!?」


「しつこい!だいたい俺達は二人で飯を食う予定なんだよ!」



 ただの誘いから喧嘩になりかけ、一触即発の空気が流れる。そこでナッツとリゼが慌てて止めに入る。


「セイン、喧嘩は駄目だよ!ここは一緒にご飯を食べようよー!」


「レイさん……!徴発するような言い方は、良くないです……。普通にお誘いすれば、こんな事には……!」




「リゼちゃん、それにナッツ君、ではこうしようかの。それっ!」


「ちょっ!?」


「おい!いきなり何をするんだ!」


 喧嘩を見るに見かねたジンが二人を抱えて、リゼとナッツの先頭になり、歩き出す。


「そうじゃのう!じゃあ、皆で食べに行くぞぃ!」


「「離せー!一人で歩けるー!」」


「ありゃりゃ。まあいいか!よろしくね、リゼ!ジン!それと……レイ?」


「ナッツさん……。こちらこそ、よろしくお願いします……!それと……セインさん……?」



「「私(俺)はおまけじゃないー!」」



 そして五人はジンの後に続き、お店へと向かうのだった。














 ◇◇◇


「むー。困ったフミャね。」


「マネージャーが困る事なんて無いでしょう。いつも通り、平常心で行けば良いんじゃない?」


「相手はマスターフミャよ。勝負するなら使う物をきっちりしないと……。」


 フーシャとモルモーの二人は、冒険者協会の奥にある宝物庫で探し物をしていた。フーシャの手元にあるのはアーティファクト。模擬戦で使うアーティファクト、それに対応した戦術を吟味している。


「まともにぶつかれば勝てないフミャ。しかもマスターは最強クラスのアーティファクトを持ってるフミャ。」


「打つ手無し……かしらね。」


「よし!相手が力で来るなら、こっちは技術で勝負フミャ!これとこれとこれ……フミャ!」


「……用意出来たの?」


「もうちょっとフミャ!後はモルモーちゃんの

魔香器(マジックインセンス)]を貸して欲しいフミャー。」


「魔香器を?まあいいけど、はい。」



 フーシャはモルモーから魔香器を受け取り、選んだアーティファクトと一緒に宝物庫を出て行く。


「モルモーちゃん!私が彼女に勝つのに賭けるフミャか!?」


「当たり前でしょう?貴方は私の師匠みたいなものなんだから!頑張りなさいよ!」


「うん!絶対に負けないフミャよー!」




 そしてフーシャは二日間、打倒マスターに向けて作戦を練る。マネージャーとしての威厳を守る為、万全の準備を始めるのだった。

今回も読んで頂き、ありがとうございます。次回が気になる、面白かったと思って頂ければ、幸いです。

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