表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第四章 ケモリア防衛作戦!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/91

戦いの終わり、裏の会話

 街役場の地下に着いたモルモーとレオン。そこの牢屋にはリンを操り、ケモリアを襲わせた騎士が居た。



「何だ?命乞いか?今更遅いぜ!なんてったって俺は守られてる!それに、俺の仲間がここに攻め込む予定になってるから、お前達はここでおしまいさ!」


「あら、そうなの?では彼は誰かしら?同じヒューマニアの人間じゃない?」


 得意気に話す騎士に向け、モルモーは縛り上げたジェイを目の前に転がす。それを見た騎士は先程の余裕が消え、ガタガタと震え出したが、すぐにご機嫌を伺うようにニタニタと笑い出した。


「あ、あわわ……なあ、一つ提案があるんだが、聞いてくれないか?今回の黒幕について情報を教えるから、俺は見逃してくれよ?」


「情報次第よ。それじゃ行きましょうか。」


「あ、ああ。分かったよ……。」




「それではモルモー殿、お願いしますぞ!」


「お任せ下さい。では、私はここで失礼しますね。……馬車をお借りしてもいいですか?」


「それくらいお安い御用です!早速用意しましょう!」


 そしてモルモーは二人を引きずり、ケモリアの入り口へ向かう。その後馬車を持って来たレオンにもう一度頭を下げ、帰路に着くのだった。


「それでは、失礼します。他の冒険者の皆様の事、よろしくお願いしますね。」


「お任せ下さい!しっかりとお礼をさせて頂きますぞ!」





(スノウさん、先に協会で待ってますよ!帰ってきたら……フフッ。楽しみにしていて下さいね!)













 ◇◇◇


「という事がありましてな。モルモー殿は先に帰られましたぞ。」


「ええっ!?だからモルモーさん居なかったんですか!?」


「驚く事でも無いだろう。俺達と違って、あの人は忙しいってだけだからな。」


 スノウ達は役場で休憩中。少し寝ている間にモルモーが協会に出発した事を聞き、彼女は机にだらんと体を伸ばしていた。


「そんなー。せっかく会えたのにー。」


「でも、協会に行けば会えるんだから、問題無いでしょ!」


「ナッツさん、確かにそうですが……。」


「そうだぜ!俺達も早く帰って、マネージャーに報告しないといけないぞ!」


「セインの言う通りだ。まあ、代わりの人員が来るまで、しばらくは羽根を伸ばしても問題無いだろう。レオン!ここで宿を取りたいんだが、問題無いか?」


 オルガからの提案。それを受けてレオンはすぐに返答をする。



「勿論!本当は何時までも居て欲しいですが、皆様にも色々ありましょう!だからその分、しっかりとサービスさせて頂きますぞ!」


「決まりだな!美味いもん食いまくるぞ!」


「僕も僕も!たくさん食べて大きくならなきゃ!」


「程々にしろよ。迷惑にならないようにな。」




 盛り上がる三人。それを見ながらスノウは思いを馳せていた。


(モルモーさんにやっと会えた……!私ももっと頑張らないと!)


「スノウ。腹が減ってるのは分かるが、汚さないようにな。」


「……あっ。……ああああああ!!」


 無意識の内に果物を口に入れていたスノウ。それをオルガに注意され、顔を真っ赤にした。


「ごめんなさい!自然に手が伸びてました!」


「よっし!俺も負けないぜ!皆で食うぞ!どんどん持ってきてくれ!」


「分かりましたぞ!街の皆も呼んでパーッとやりましょう!」



 そして、皆を集めて再び始まる宴。壊れた場所もあるが、皆は明るく振る舞い、しばらくお祭り騒ぎが続いていく。ケモリアの街の防衛は、これにて完了となるのだった。



















 ◇◇◇


「…………。」


「御子様。ご機嫌は如何ですか?」


「あー!うるさい!今は気が立ってるの!もう、折角アーティファクトと冒険者まで手配したのに!」


「予想外でした。まさか上位ランクの冒険者が来るとは……。」


 ここはヒューマニアの謁見の間。御子は召使いと会話していたが、先の防衛戦での敗北に怒り、召使いに当たり散らしている。


「何であんな街一つ落とせないのさ!さっさと潰して来てよ!あなたなら余裕でしょ!?」


「流石に私が出るわけにはいきませんよ。……でも、[ゴミ回収]くらいなら問題無いでしょう。」


「ふーん。じゃあいいや!さっさと回収してきてよ!」


「仰せのままに。」


 会話を終えると同時に、召使いは姿を消し、この場には御子が一人になった。周りを見て、誰も居ない事を確認した御子は、先程とは違う顔をしていた。











「クスクス……アハハ!いやー、まさかこっちがやられるとはね!どんな奴がやってくれたのかな?これからもっと楽しくなりそう!退屈しのぎには丁度いいかな?」


 癖のある笑い声を響かせながら、御子は一人、椅子にもたれ掛かっていた……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ