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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第四章 ケモリア防衛作戦!

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戦いの後、今回の反省点

「貴方がレオンさんですね。私はモルモー、マネージャーであるフーシャの依頼でここまで来ました。」


「わざわざご丁寧に……。私はレオン、この街の長をしております。早速お願いしますぞ!」


 状況確認を始めるモルモー。彼女はまず、レオンに向けてその場で礼を行った後、壊れた門へと歩いて行き、皆もそれに続いていく。


「門の損傷が酷い……。私達が倒した戦車の仕業ね。」


「戦車?それもアーティファクトですかな?」


「ええ。……こちらで修理用の資材と人員は手配させて頂きます。当面は冒険者も派遣して、安全も確保しましょう。怪我人はいますか?」


「ああ!奴らに攻撃されて、怪我人は結構いるぜ。殆どは軽症だが、こんな状態じゃまともに診るのは……。」


「分かりました。回復魔法を使える者も呼びますね。他にも防衛用の武器、食料……必要な物が沢山あるわね……。」


 モルモーが頭を掻きながら、必要な物を紙に書き出していく。そして書類を一纏めにし、胸元にしまい込んだ。


「これで必要分の物資はよし……。後程送らせて頂きますね。」


「ありがとうございます。いやー、協会の皆様には足を向けて寝られませんな!」



「喜んでもらえて何よりです。それでは次は……貴方達の処遇についてね。」






 続いてモルモーは、冒険者達を呼び、話を始める。


「スノウ、オルガ、ナッツ……そしてセイン。貴方達のお陰でケモリアの街を守る事が出来たわ。本当にありがとう。」


「や、やった!僕達の頑張りが認められたよ!」


「当然だろ!俺達はやり遂げたんだぜ?もっと盛り上がろう!」


「だが……その割にアンタは落ち着き過ぎじゃ無いか?何か不満でもあるのか?」


 ナッツとセインは大喜び、一方オルガはモルモーに向けて疑問をぶつけていた。





「それはね……貴方達、このクエストの趣旨を分かっていたのかしら?」


「ケモリアの街の防衛だろ?それは達成出来た。」


「もう一つあったでしょ?貴方達全員無事でいることよ。」


「それも達成出来てるだろ?何が問題なんだ?」


 モルモーは一呼吸置いて、四人に向かって話しだした。







「端的に言うわ。貴方達は弱い。それを少し自覚した方が良いわね。」


「……えっ?」


「私は全部見てないからそこまで怒る気はないけど、今回は運が良かっただけ。特にセインとスノウ、貴方達二人は痛感してるんじゃない?」


「「………。」」


 口を閉じる二人。モルモーは更に厳しい言葉を掛けていく。





「セイン。貴方はナイフ使いにまるで歯が立たなかったでしょう。私が居たから良かったけど、あれでは最悪全滅よ。もっと腕を磨くことね。」


「あ、ああ……。分かってるよ。今回の事で痛感したわ。俺はまだ未熟だってな。」


「そしてスノウ!貴方は特に酷いわ!自分に使えないアーティファクトで行動不能になる?冗談じゃない!自分の力量も把握出来ないなら、冒険者なんて辞めてしまいなさい!」


「ご、ごめんなさい……。」


「ちょっ、ちょっと待ってくれよ!」


 スノウはモルモーに向けて謝罪する。それを見て、セインが口を挟んだ。


「確かにあれはミスだったが、そのおかげでスノウが戦車を攻撃する事が出来たんじゃないか!」


「それは結果論よ。彼女が魔力を吸われて死んでいたら、その攻撃を出来る人は居たかしら?」


「そ、それは……。」





「……まあ、確かに最後は助かったけどね。とにかく、今回の事で実力不足なのが分かったでしょう?今後は貴方達全員、身の丈に合ったクエストをこなして、力をつけることね。」


「そ、それでも!」



 突然スノウが声を上げ、それをモルモーがじっと見つめた。



「何よ?私は事実を言っただけよ?」


「それでも……今回は、皆無事で良かったです。」


「……。」


「貴方の言う通り、今回は運が良かっただけです。なら次は……運が良いだけなんて言われない様、もっと強くなってみせます!」



 そう言ったスノウの表情を見て、モルモーはどこか安心したような表情をしているのだった。


「……頑張りなさい。これで[上位ランクとしての助言]は終了ね。それでは……。」



 モルモーは思いっ切り息を吸って深呼吸をし、もう一度皆を見渡すと……。










「お疲れ様でした!ケモリアの街を守れた、これは皆様が頑張ったからですよ!ありがとうございます!」


 満面の笑みで冒険者達へ話しかけるのだった。

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