修行の様子と新たな決意
スノウとカティの修行が始まって3ヶ月。二人は魔法を撃ち合い、練度を高める練習をしていた。
「スノーショット!」
「ブレイズサークル!」
スノウの手から雪の弾丸が放たれる。対するカティは、自身の周りを炎で囲み、弾丸を防いでいた。
「その調子よ!魔法は練度を上げれば強くなる!同じ魔力でも大きな力を引き出せるのよ!」
「分かってます!アイスバインド!それっ!!」
「なっ!」
続いてスノウは氷の鎖を生み出し、カティの腕に巻きつける。そのまま振り回して壁に叩きつけるようとするが、カティは既に反撃の態勢に移っていた。
「甘いわよ!テンペスト!」
カティは風を纏い、叩きつけられる直前に完全に勢いを抑え込んだ。そして……。
「ヘルファイア!!」
「しまった!」
火柱がスノウの足元から登り、彼女を焼き尽くす。手加減されているとはいえ、炎はスノウに確実にダメージを与えていた。
「ハァ、ハァ……。やっぱり強いですね、カティ。」
「貴方も良い線いってるわよ。卒業も近いんじゃないかしら?」
「もうですか!?まだまだです、もっと教えてもらわないと!」
「言ったはずよ。私が教えるのは基本だけ。どう伸ばすかは貴方次第って訳。それに、私にもやりたい事があるし。」
カティと一緒に居られる時間が少ない事を感じたスノウは、深呼吸をしてから彼女に話しかけた。
「それなら、休憩の後にもう一本お願いします!今のうちに、もっと練習させてください!」
「オッケー!どんどんやりましょう!初心者卒業まであと少しよ!」
二人はその後も、魔力が切れるまで技を撃ち合い、特訓に励んでいた。
モルモーが見た映像には、スノウと少女が魔法を撃ち合う様子が映っていた。それを見たモルモーは、涙を流しながらその場にうずくまった。
「これが君の見たい映像で合ってるフミャよね?」
「スノウさん……。よかった……無事だったのね!」
スノウの生存がはっきりしたことで、モルモーは安堵していた。その様子を見てから、フーシャはモルモーに話しかける。
「さ、どうするフミャ?君も強くなって、彼女に負けないように頑張るフミャよ?」
「……ええ、やるわ!私も強くなる!あの子に負けないように!」
「決まりフミャ!それでは冒険者協会に連れて行ってあげるフミャ!スカウト成功フミャ!」
(待っててねスノウさん!私も強くなって、一緒に冒険出来るよう、頑張るから!)
決意を新たにしたモルモーも、フーシャの後について、冒険者としての更なる一歩を踏み出すのだった。




