表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第四章 ケモリア防衛作戦!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/91

戦いの始まり!

 ここは崖の上の拠点。ヒューマニアの騎士達が進軍の準備を終え、この場のリーダーであるジェイに報告をしていた。


「ジェイ様!進軍準備完了しました!」


「ご苦労!いよいよ攻めるぞ!お前達は直接ケモリアに行け!俺は後方から支援する!」


「え……前には出られないのですか?」


「当たり前だろう!指揮官が前に出てどうする!ここはお前達が進撃してこい!」


「は、はい。」



 そして騎士達がケモリアに向かった後、ジェイは手元にアクセサリーを持って来た。御子から貰った乗り物のアクセサリー、彼はそれに魔力を込める。


「おおおおおお!」


 大量に魔力を込めた後、アクセサリーを頭上に掲げると、それはキラキラと輝き出した。あまりの眩しさにジェイが目を閉じ、次に開けた時、そこには大型の乗り物が現れていた。堅牢な装甲を纏い、上には大砲が取り付けられている、巨大な乗り物である。


「こ、これが[戦車(チャリオット)]!す、凄え!これさえあれば俺は無敵だ!早速使ってみるか!」


 ジェイが天井によじ登ると、そこには入り口と思われる丸い蓋があった。そこを開けて中に入ると、モニターがセットされた椅子が備え付けられていた。


「よし!このモニターで対象を捕捉、操縦桿のボタンで発射、と。さあ始まるぞ!俺の復讐が!全員皆殺しにしてやるぜ!」


 そして彼はケモリアの街に狙いを定め、操縦桿のボタンを押し込むのだった。









 ◇◇◇


「こちらは異常無しです!そちらはどうでしたか?」


 スノウはケモリアの戦士達と周りを巡回中である。特に異常は無い為、休憩する為に彼らに声を掛けた。


「ええ、問題無いわ!そろそろ戻ろうかしら?」


「俺も帰るかな。一度昼休憩の時間にしたい。」


「分かりました!それでは他の方と交代して、一度お昼にしたいです!私もお腹が空きました!……ん?」


 呑気に会話をしていると、大きな空を丸い物体が飛んでいるのが見えた。それは高度を落としつつ、自分達の頭上を超えていく。


「今の何かしら?何かの動物かしらね?」


「この辺は食べ物が豊富だからな。丸くなった鳥でも飛んでるんだろ。」


「にしては大きかったような。まあ、とにかく戻りましょう!」


 そして皆がケモリアに帰還しようと足を進めた時……








 ドガァァァァァァァァァン!



「……へ?」


「な、何だ今の音!?」


「さっきの鳥が飛んでいった先……ケモリアの街です!敵襲です!すぐに戻りましょう!」


「ああ!」



 突然の爆音、それが響いてきたのはケモリアの街方面。スノウ達は慌ててケモリアに向かうのだった。








 ◇◇◇


「よし!この辺りは設置完了!いやー!中々疲れましたな!ちょっと休憩しますか!」


 カゴの索敵装置を森の中に仕掛け、切り株に腰を掛けるレオン。街にはセインが居る事もあり、少しリラックスしている様子である。


「しかし、ヒューマニアの奴らには警戒を怠らぬようにしなければ。皆が居るから平気だとは思うが……。」


 そう言いつつおにぎりを食べるレオン。呑気にしていられるのは皆への信頼の証でもあった。


「うむ!やはり旨い!これを食べたらまた始めますかな!」


 おにぎりをガツガツと頬張り、水を飲んでいると……







 ドガァァァァァァァァァン!


「な、何事だ!?この近くか!」


 突然の爆音。音のした場所をすぐに探る。


「この方角……街の方か!仕掛けて来たのか……!よし!すぐに向かうぞ!」


 カゴを背負い慌てて走り出したレオン。しかしその直後、今仕掛けたばかりの索敵装置から、光と音が辺りを照らし、鳴り響いた。


「こ、これは……まさか!?」


 レオンが周りを見渡すと、いつの間にか騎士達が囲みを作り、彼に迫っていた。


「皆の者!撃てー!」


「おーーー!」


 騎士達は一斉に銃を構え、発射の態勢に入る。それを見たレオンはカゴを放り投げ、背中の斧を持ち出し応戦の構えを取った。


「この獣王、不覚をとったか!だが、そんな物で私を倒せると思ったら大間違いだ!さあ、相手をしてやろう!」


 レオンは雄叫びを上げ、騎士達に向かって走って行った。














 ◇◇◇


「オルガ!今の音って!」


「あれだけの爆音、仕掛けて来たと考えた方が良いな!戻るぞナッツ君!レオン達と応戦するんだ!」


 周囲の確認をしていたナッツとオルガ。爆音が響いてきたのはケモリアの方角である。事態を確認する為、慌てて街へと向かっていた。


「で、でもどうして!?僕達ちゃんと見張りはしてたはずだよ!?」


「相手の方が一枚上手だったんだろう。ケモリアには門が2つあっただろう?」


「うん。」


「ゴブリン達が襲ったのは片方、ちょうど俺達が迎撃した方だ。それで、その依頼の理由……レオン達が手を離せないって言ってたのはどっちの門だ?」


「こっちの門だよ!だからここを優先したんだ!ゴブリン達が来たあっちの門は直したし、ちゃんと警戒してるし……あっ。」


 ナッツは何かに気づいたのか、ハッとした顔でオルガを見ていた。


「まさか……。」


「ああ、向こうの門は一通り警戒してるから、今はこっちに重点を置いている。敵はこの門から仕掛けて来ると思ってたからな。まさか、ゴブリン側をもう一度狙うとは……。」



「あっちはスノウ達が居るよね!?大丈夫かな……?」


「ケモリアの街の近くにはリンやセインも居るはずだ。きっと大丈夫さ!とにかく俺達も急ぐぞ!」


「うん!」


 二人はケモリアに駆けていくのだが、その矢先、何故か大勢の騎士が目に入った。


「冒険者共がいたぞー!始末しろー!」


「「おおーーー!」」






「ど、どど、どうなってるの!?あっちの門を攻めてるんじゃないのオルガ!?」


「相手はニ枚も上手だったって事か……。両方狙って来るとは!行くぞナッツ君、やるしかないんだ!」


「分かった!やってやる、やってやるんだ!」



 向かって来る騎士達に向けて、オルガとナッツも走り出す。ケモリアとヒューマニア、戦いの幕が上がり、それぞれが動き始めるのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ