表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第四章 ケモリア防衛作戦!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/91

裏で進む陰謀!

 ゴブリンの集落に来てから数日。スノウとセインが特訓を続ける中、ナッツとリンも特訓に励んでいた。





「そりゃ!えいっ!」


「甘いです!そんな攻撃では敵は倒せません!」


 戦いの練習、ナッツは斧を振るうが、リンは的確に手元を叩いて斧を吹き飛ばす。


「もっと相手を見て!何をしてくるか予想してみて下さい!」


「難しいよー!コツとか無い?」


「これはもう慣れるしか無いですし、とにかく練習です!ドンドンやりましょう!」


 ナッツは深呼吸して、再びリンに向き直る。それを見てリンはナッツに突撃し、また打ち合いを始めるのだった。


「よし!かかってこーい!早く強くなって、一人前になるんだ!」


「その意気です!」






 ◇◇◇


「皆!今日はお疲れ様ー!」


「お疲れ様でした!」


 四人は今日の特訓を終え、現在食事中である。料理を頬張りながら、それぞれの成果を報告し合っていた。



「まずは俺達からだな。スノウはアーティファクトの使い方のコツ、掴めてきたよな?」


「はい。まだ難しいですが、最初に比べればだいぶ良くなりました!」


 スノウは立ち上がり、雷鳴剣を構えた。魔力を送り込むと同時に技を放つ。


「そこっ!プラズマカッター!」


 普段使うスノーカッターの要領で技を出すと、雷を纏った斬撃が空を飛ぶ。それは練習用の丸太に当たり、パチンと音がした後に消えてしまった。


「あっ。もっと魔力を込めなきゃ駄目ですかね?」


「基本が分かれば後は練習だけだ!そのうち使いこなせるようになるさ!」





「僕の方は接近戦の練習だよ!弓を使う事はあるけど、あんまり手斧は使ってこなかったんだ。でもやってみると意外と動けたよ!」


「君は獣人だからな。目も耳も良いだろうし、適正はあるだろうな!」


「そうなんです!ナッツ君は才能の塊なんですよ!何といってもゴブリンキングたる私と打ち合えるんですから!凄い逸材です!」


「お、おう……。」


 ナッツの自慢とリンの力説を聞きながら、料理を食べるセイン。皆の成長をそれぞれが感じる事が出来、上々の成果と言えるだろう。



「そうだ!復興の方は進んでますか?城壁の修理はだいたい終わったようですが。」


「はい!連絡係の仲間が言うには、今は防衛用の罠を準備してるとのことです!」


 スノウとリンは和やかに話しているが……




「それならぼちぼち戻ろうよ!早速成果を見せてやるんだ!」


「俺もついていくぞ!ヒューマニアの奴らに一発ガツンとキツイのをお見舞いしてやる!」


「ちょっと、やめてください!こちらから仕掛けるのは厳禁です!」


 ナッツとセインは二人で盛り上がっていた。それをスノウが慌てて制止する。戦力差がある以上、まともに勝負しては勝てないのは誰から見ても明らかだった。



「そっか……悪いなスノウ。何か盛り上がっちまった。とにかく俺もケモリアに行くぞ!手伝いなら任せとけ!」


「はい!お願いします!セインさんがいれば頼もしいです!」



 そして四人は食事を終え、今日の疲れを癒やす為に眠りにつくのだった。














 ◇◇◇


「ふーん。そっかそっか。ケモリアを落とすのには失敗しちゃったんだー。」


「も、申し訳ありません!」


「それに[従属の首輪]まで壊されちゃったんだねー。」


 王都ヒューマニアにある巨大な城、その謁見の間。ここで国を治める御子が見下ろしていたのは、先日スノウ達から逃げ出してきた騎士である。頭を下げ、ガタガタと震えながら謝罪を口にしていた。



「あそこは邪魔なんだよねー。冒険者協会を潰す為にも、絶対に壊しておきたいんだけど……どうする?」


「……は?」


「いやぁ、もう一度やってみる?それとも……ここで死んじゃう?」


「ヒッ!?」


「アハハ!酷い顔してるね?」


 突然の御子の発言に恐れおののく騎士。それを見た彼女は笑いながら話を続けた。


「それで、どうする?ケモリア、今度こそ落とせそう?」


「も、もちろんです!チャンスを、もう一度チャンスを下さい!」


「うん!やる気は必要だよね!それなら、これを貸してあげるよ!持ってきてー!」





 そう言って御子は召使いを呼ぶと、召使いはトレーを持って騎士の下に現れた。トレーには大きな乗り物を象ったアクセサリーが置いてある。


「こちらをお使い下さい。」


「こ、これは……?」


「βクラスのアーティファクト、[戦車(チャリオット)]です。これを使えば城壁は壊せるでしょう。後は……あなた次第です。」


「は、はっ!!必ずやケモリアを落としてみせます!」


「それじゃ、頑張ってねー!」


 御子がそう言うと、上からベールが降りてきて、彼女の姿を隠してしまった。騎士は横を見るが、先程までいた召使いも消えていた。


「な、何が何でも成功させてやるぞ……!俺の命の為にもな……!」



 騎士は一人呟き、ケモリアに攻め込む準備をすべく、謁見の間を後にするのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ