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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第四章 ケモリア防衛作戦!

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アーティファクトを使うコツ

「な、何してるのスノウ?」


「アハハ……ちょっと強引に脱出しようとしたんですよ。そしたらこうなってしまいました……。」


 ナッツ達三人に見つかったスノウは恥ずかしそうに顔を隠している。地面から抜け出す事には成功したようだった。そこでセインがある質問をした。


「君、今のはどうやったんだ?」


「はい。この武器に全魔力を込めて地面に刺したんです。そしたら爆発してしまって。」


「そうか……。力の制御が出来てないのか……なら……。」


 セインはウンウンと唸るように頷き、リンの方に向き直った。




「そうだ!彼女達にアーティファクトを使った戦闘を学んでもらおう!そうすれば、短い期間でずっと強くなれるはずだ!リン、それでいいかい?」


「は、はい!よろしくお願いします!」


「本当ですか!?今より強くなれるんですか!?教えて下さい!」


 この話題にスノウが食いついてきた。ケモリア防衛の為、自分のレベルアップの為にセインに頭を下げた。


「ああ!俺もまだまだ未熟者だが、やり方くらいは教えてあげられると思う。時間が無いから早速始めよう!まずは」


「ごーはーんー!早く食べようよー!」


 ナッツが間延びした口調でセインに迫る。それを見たスノウは笑顔で皆に呼びかけた。


「フフッ、それでは先にご飯にしましょうか!リンさん!お願いしますね!」


「それならもう出来てます!さあこちらへ!」





「こ、これがゴブリンさんの食事ですか!」


「すごいパワフルなご飯だ!」


 机の上に並んでいるのは豪華な肉料理。スノウとナッツは料理を頬張りながら目を輝かせていた。


「それでセインさん、アーティファクトを使った戦い方って何ですかね?」


「そうだな、ここで説明しておこう。君は戦いの時、アーティファクトをどうやって使ってる?」


「……恥ずかしながら、アーティファクトはほとんど使ってないんです。初めて使った時は暴走してしまったようで、それ以降ちょっと……。」


 スノウは顔を赤くして、恥ずかしそうに話している。セインはそれを聞きながら首を縦に振っている。


「うんうん。そうか……アーティファクトは魔力と引き換えに特殊な力をくれる、これは知ってるよな?」


「はい。」


「アーティファクトの多くは、使った魔力が足りなければ上手く発動しないか、逆に身体中からも魔力を持っていく。それで操作が効かなくなったのかもな。」


「ああ……それで私は倒れたんですね。」


 スノウは以前フーシャから聞いた話とダンジョン研修を思い出し、今度は顔を青くしていた。


「よく無事だったな。だからアーティファクトを使う際には、それが体の一部だと思って使うと良い。魔力の入れ方が分かれば、負担を減らしながら安定して力を使う事が出来るぞ!」


「ま、魔力の入れ方?」


「話すよりも見てもらった方が早いな。食事を終えたらやってみよう!」


「はい!」





 ◇◇◇


「それじゃあ、俺の動きを見ててくれよ!」


「お願いします!」


 セインはエックスカリバーを持ち、構えを取る。スノウはそれを見て同じように雷鳴剣で構えを取った。


「行くぞ!ハァァァァァァ!」


 セインが魔力を込めると、エックスカリバーは先程の戦いで見た、十字架の形の剣に変形した。それを一振りすると、エックスカリバーから斬撃が放たれ、特訓用の丸太を真っ二つに切り裂いた。


「さあ、スノウも挑戦だ!」


「はい!ハァァァァァァァァァ!」


 スノウも雷鳴剣に魔力を込める。そして思いっ切り振ると斬撃は出るのだが、丸太に触れるとすぐに消えてしまい、割ることは出来なかった。


「あれ?上手くいかないです。」


「今のはただ魔力を込めただけだからな。より良いコツとしては、そうだな……。スノウ!技を使う時の魔力の流れを想像してみてくれ!」


「技ですか?」


「ああ!アーティファクトで自分の技を出すイメージだ。そうすればいつもの魔力の込め方で使う事が出来るぞ!」


「ええっと、つまりどういう事です?」


 するとセインはエックスカリバーを置き、腰に刺さっている剣を抜いた。


「見てれば分かるさ!おりゃァァァ!!」


 セインが剣を横に切り払うと、再び斬撃が放たれ、勢いを保ったまま丸太に直撃した。今度は割れなかったが、斬りつけた痕はくっきりと残っている。


「え……えっ?やってる事は一緒ですよね?」


「その通り!ものすごく簡単に言うと、アーティファクトだからって気負う必要は無いんだ。普段の自分がやるように魔力を使えば、アーティファクトも少ない負担でコントロール出来ると思う。まずは使える事が一番だな。」


「普段通りに、ですか。」


「ああ!とにかく練習あるのみ、頑張ってくれ!」


「はい!」






 ◇◇◇


「二人共、頑張ってるなー!僕も頑張らないと!」


「それでは私も!一緒にやりましょう!」


「本当!?なら早速やってみよう!」


 ナッツはそう言って、肩に掛けた手斧を取り出すとリンに向き合う。リンも拳を構えてナッツを見ている。


「張り切って行くよ!いざ勝負!」


「負けません!いざ!」


 そして二人も戦いを始め、それぞれで修行が行われるのだった。

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