表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第四章 ケモリア防衛作戦!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/91

防衛準備、ゴブリンの集落へ!

 スノウ達三人がフーシャへの連絡を済ませてはや数日。ケモリアでは大急ぎで破損箇所の修理が進んでいた。


「おーい!こっちにレンガ運んでくれー!」


「分かった!今持って行くから待っててくれ!」


 オルガは獣人やゴブリンと一緒に城壁を組み直している。決まった所に嵌め、魔力を使って固定するようだが、壊れた箇所が多く苦戦しているようである。


「済まないな。こんなに壊してしまって。」


「気にすんなよ!さっさと直して飯にしようぜ!」




「二人共、レンガはここに置いておくぞ。」


「おっ来たな、助かるよ!ありがとなオルガ!」


「手伝える事があれば言ってくれ。すぐに準備するからな!」


 急ピッチで進む修理、オルガは次の手伝い先を探して城壁の他の箇所に向かっていった。








◇◇◇



「僕達は外の警備だね!張り切っていこー!」


「はい!皆さんが壁を直してる間、周りの様子に気を配りましょう!」


 スノウとナッツは外の見回りを行っている。城壁の修理が終わるまで、周りの安全を確保する必要がある為だ。


「オルガはいいよね。街のすぐ側で仕事なんだもん。」


「それなら交代してみますか?あれは凄い大変ですよ?」


「そうなの?」


「重いレンガを何個も運んで、それを接着するんです。とにかく力がいる仕事ですから、私達では難しいと思います。」


「……やっぱり見回りにする!リフレッシュにもなるし!」


「二人共ー!待って下さーい!」


 二人は森の中、木々の間を通り不審な物を探しているが、特に何も無い。そんな二人の後を、ゴブリンキングの少女、リンが慌てて追ってきた。


「こんにちは!リンさん、そちらの様子はどうですか?」


「異常無しです!他のゴブリンの皆も問題無しって言ってます!」


「よかったー。今の所は動きは無いって事だね!」


「そこで、一つ提案があるのですが……。」


 リンの提案を聞くべく、二人は適当な木に腰を掛け、休憩を取ることにした。


「提案ですか?」


「はい!この近くに、私達ゴブリンの集落があるんですよ!良ければ寄っていきませんか?」


「えっ、でも今は見張り中だよ!」


「いえ!これはサボりではありませんよ!皆にも協力してもらえば、より防衛準備が整うと思いませんか?」


「なるほど!行きましょう行きましょう!」


「そっか!それなら早く行ったほうがいいよ!人手はたくさん欲しいもんね!」



 リンの提案を受け、進路を少し変更する三人。今居る場所から少し離れた所に、ゴブリンの集落があるようだ。


「ちなみにリンさん、近くに集落があるんですよね?ケモリアに来るまでどれくらいかかったんですか?」


「だいたい一日かかりました!でも、その時はゆっくりこっそり歩いていたから、実際は何倍も早く着くと思います。」


「ですよね。そうじゃないと、私達がこんな早く着くなんて無いですし。」


「だよね。僕達ずっと歩いてるけど、まだ数時間しか経ってないもん。」






◇◇◇


 森の中を更に歩いて行くと、そこには大きな集落があった。ナッツが中を窺うと、そこからは話し声や金属のぶつかる音が聞こえてきた。


「さあ着きました!二人共、ここが私達、ゴブリンの集落です!」


「こ、ここが!初めて見るよー!」


「皆ここで暮らしてるんですね。ここまで大きいとは思ってなかったです。」


「あっ!皆!お頭が帰ってきたぞー!」


 こちらに気づいたゴブリンが仲間に声を掛ける。するとたちまち他のゴブリンも集まり、三人の周りにやって来た。


「お頭!連絡係から聞いたぞ!ケモリアとは和解したんだってな!」


「はい!それで今は防衛準備中です!皆も手伝ってくれると助かります!」


「もちろん!俺達ゴブリンの力をドンドン使ってくれよ!」


 リンとゴブリン達が話していると、別のゴブリンが後ろの二人に気づいた。


「あんた達が冒険者さんだね!うちの若いもんが襲ってきたそうで、申し訳無かった!」


「えっ!いえ、もう気にしてませんよ。それにあの時は焦る理由もあった訳ですし。」


「俺達も手伝うから、必要な物とかあったら教えてくれよな!」


 集落のゴブリン達も、連絡係のゴブリンからリンの身に起きた事情を聞いていた。その事件が無事に解決した為、リンの求めに応じ、ケモリアへの助力を約束してくれた。



「よし!皆の協力を得られました!これで安心です!スノウさん、ナッツさん!ご飯食べませんか!」


「ご飯!食べる食べる!ずっと歩いておなかペコペコだよー!」


「それでは、お言葉に甘えて。」


「はい!皆、お客様に料理をお願いしまーす!」


「「オーー!!」」


 多くのゴブリン達が歓迎の準備の為、集落の奥に歩き出す。三人も奥に歩こうとしたが、その時急に何者かの気配を感じ取った。


「ねぇ、今の感じ。」


「もしかして、もう攻めてきたんですか!?皆を呼び戻しますか!?」


「……いえ、まずは様子見です。」






 三人が緊張する中、森の中から人影が現れる。その人影は両手に剣を握り締め、構えながら集落に近づいて、一声宣言するのだった。


「ここがゴブリンの集落だな!ケモリアを襲う野蛮なゴブリン共め!この俺、セインが来たからには好き勝手はさせないぞ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ