調査報告/ゴブリン進軍中!
「今日はお疲れ様でした!早速食べましょう!」
「まだ食べるなよ?先にレオンに報告しないといけないのに……。」
「やった!野菜に木の実にフルーツ!森の幸がたくさんだよ!」
「あのな……だから先に今日の報告をしないと……。」
三人は食事をしながら今日の出来事について話をしていた。
「外の設備を調べてみたが、他の見張り台や武器庫なんかも狙われてるようだ。やはり攻め入る準備と考えるのが自然だろう。」
「いえ、私は他の理由があるんだと思いますよ?だって、あれだけの大群、無理やり門を壊して入る事も出来そうですよ!わざわざ城壁を狙ってるのは、気になりますね。」
「二人とも、話ばかりしてるなら、今から僕が全部食べちゃうよ?」
「あっずるい!私も食べます!」
「駄目だって言ってるだろうが!すぐなんだから我慢しろ!」
◇◇◇
3人で机の上の食事を眺めていると、そこにレオンが駆け足でやって来た。
「諸君!お待たせしましたな!」
「主役の登場だ。二人とも、もう食べていいぞ。」
「「いただきまーす!」」
我慢していた反動か、料理に飛びつくスノウとナッツ。それを見ながら、オルガはレオンに今日の出来事を報告した。
「外の設備が攻撃されているのは知っていました。我らは奴らが攻めてくる準備と見ています。そちらの感じ方はどうですかな?」
「俺も同感だ。だが、スノウは別の意図があると踏んでいるようだ。攻める以外の、別の意図が。」
「しかし、どちらにしても被害が出ている以上、捨て置くことは出来ませぬ。奴らのリーダーを捕まえて、しっかりと調べなければ。」
「今日は攻めてこなかったが、怪しい事があれば報告させてもらう。場合によっては一緒に対処して欲しい。」
「了解です!それでは今日はドンドン食べて下され!」
「ああ!頂きます!」
オルガは皿のパンに手を伸ばす。しかし、それ以外の料理は既に空になっていた。
「……ハァ。」
「……おかわり持ってきますが、どうですかな?」
「お願いする。流石にこれはキツイ……。」
オルガはレオンと一緒に食事を楽しむ中、スノウとナッツの二人はスヤスヤと眠っていた。
「「zzz……。」」
「……明日も頑張るか!お休み、二人とも。」
気合を入れ直したオルガは再び食事に手をつける。料理を楽しみながら、明日への英気を養うのだった。
◇◇◇
「さあ皆!俺に続けー!ケモリアに急ぐぞー!」
「「「オーー!」」」
スノウ達が夜の食事をとっている頃、ゴブリンの大群はケモリア向かって歩いていた。目的はもちろん、スノウ達の確保である。
「お前らもう少し早く歩いてくれ!急いで三人を見つけて、討伐依頼を出さないよう説得しないと!」
「分かってるよ!そういえば、お頭は今どこにいるんだ?先に行けって言ってたから、何か準備でもしてるのかな?」
「きっと三人をもてなす準備をしてるんだろう。お頭は気配りが上手だからな。その辺りもキチンとしてるはずだ!」
ゴブリン達が話しながら歩いていると、後ろから少女が慌てて走ってきた。
「み、皆!遅れちゃってごめんなさい!」
「お、追いついたなお頭!早くしないと朝になっちまうぞ!それで、何をしてたんだ?時間かかってたみたいだけど。」
「そ、それは……。内緒です。とにかく急ぎましょう!皆の者、ケモリアに向けて進めー!」
「「「オーー!」」」
お頭の号令のもと、ドンドン進む集団。ケモリアまでもうすぐである。




