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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第三章 獣の街、ケモリアへ

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到着!ケモリアの街

 馬車に揺られてもう何時間も経つ。辺りも暗くなり、3人は本格的に眠っていた。


「さ、寒い!流石に寝すぎたかな……。」


 ナッツが起きると、森の中を馬車が走っていた。


「おじさん!まだ着かない?もうすぐ日が暮れちゃうよ!」


「分かってるさ。もうすぐ着くから大丈夫だよ。でも昼にあんな事があるとは思わなくてね。予定より遅くなっちまったな……。」


「いえ、気にしないで下さい。私達は今日中に着けばいいんですから。」


「スノウ、起きたの!?」


「急いては事を仕損じる、俺達と同じ冒険者が言ってたんだ。慌てると上手く行かなくなる。もう少し落ち着け。」


「オルガ。でも、早くしないとまたゴブリン達が!」



「お客さん!灯りが見えてきたよ!あそこが目的地、ケモリアだ!」


 3人が話していると、騎手がそう呼び掛けた。馬車の外を覗くと、街を囲んでいる城壁と、たくさんの灯りが視界に入り込んだ。


「す、凄い!大きな街です!あそこがケモリアなんですね!」


「しっかりと防御用の城壁もある。見張りも居るじゃないか。これだけの警戒でゴブリンが襲ってくるなんて、本当なのか?」


「とにかく急ごう!入り口はこっちだよ!」


「あ、おい!一人で行くなよ!危ないぞ!全く……すまない、ここからは歩きで行くよ!」


「ありがとうございました!お代はこちらに置かせて頂きます!」


「ああ。気をつけてな!」


 スノウとオルガは騎手にお礼を言い、直にナッツの後を追いかける。彼はすごいスピードでケモリアに向かっていた。


「速いですね。これは疲れますよー!」


「お前……。こんな暗いんじゃ何時襲撃があるか分からない。できるだけ早く街に入るぞ!」






「急げ、急げ!早くしないと皆が危ない!ゴブリンがたくさんいるんだ……!」


 ナッツは猛スピードでケモリアの門に向かっている。走り続けて、彼は門の前まで辿り着いた。


「こんな夜に一体誰だ?……おお!ナッツか!帰ってきたのか?」


「門番さん!冒険者協会の依頼を受けて来たんだ!早く開けて!」


「そうか!ならば早く入ってくれ!だが、お前一人だけなのか?」


「あっ……。」


 ナッツが後ろを見た時、そこには誰も居なかった。


「……飛ばしすぎちゃった。どうしよう、迎えに行かなきゃ!」


「こんな暗さじゃ道に迷うぞ!行き違いにならないようここで待ってろ!」


「は、はい!」


 ナッツは来た道を引き返そうとしたが、門番の助言に従い、ここで二人を待つことにした。







「困った。場所が全く分からない。」


「灯りを辿れば良いんじゃないんですか?結構明るかったですし。」


「そのつもりだったが、まるで見えない。お前もぐるっと一周してみろ。」


「一周ですか?……えーい!」


 スノウは身体を一回転させたが、灯りが見える事は無かった。


「ちゃんと見えていたつもりだったが、いつの間にか無くなってしまったな。」


「……これは大変です!急いで灯りを探さないと!」


「俺が木に登って確認してくる。絶対にそこを動くなよ。」


 オルガが近場にあった木に登り、灯りを探すと、それはすぐに見つかった。


「……俺達は逆方向に来たみたいだ。灯りがさっきより遠ざかっている。」


「ええ!?早く戻りましょう!これではクエストどころじゃないです!」


 ある程度進んで木に登り、灯りの位置を確認してまた進む。地道な作業を繰り返し、ようやく歩きながらでも灯りが見える場所まで進むことができた。


「あそこが入り口ですね。早速入りましょう!」


「門の前に誰か居るな。丁度いい、ナッツ君がいるか聞いてみよう!」


 二人は門の前に行くと、そこには門番が立っている。そしてその後ろに、ナッツがじっと座らされていた。


「あの、ゴブリン退治のクエストを受けて来ました!私はスノウって言います!」


「俺はオルガだ。彼女とそこに座っている子と一緒に来たんだが……。」




「おお!それでは、君達がナッツと一緒に来た冒険者だな!今日はもう遅いから、とりあえず宿を手配しよう。依頼については、明日話すということで良いかな?」


「はい!お願いします!」


 門番はナッツをそっと抱え、街の中に入る。スノウ達も門番の後に続き、ケモリアの街に入っていった。

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