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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第二章 挑戦!ダンジョン研修!

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それぞれの冒険へ!

「Dランク!?どうしてです?私達まだFランクですよ?それに、研修の戦利品、取ってこれなかったですし……。」


 急な宣言に驚いたスノウはすぐにフーシャに問いかける。


「そこからは俺が説明しよう!」


「声が大きいわよ!もう少し静かに話して下さい!」


 そう言って現れたのは教官のガルス。病院に響く声を発し、クリスに咎められた後、二人が理由を説明する。


「いや、あの場はもうしょうがない!あんな魔物がいるとは思ってなかったからな!それで君達のモニタ君の映像を確認させてもらったんだ。あの危険な状況できっちりと連携しての対処、及び撤退の判断。見事なものだった!」


「それに加えてCランクのモンスター討伐。これらの事を考慮して、飛び級での昇格試験が認められたって事!凄い事だよ!」



「という訳フミャ。試験を受けたくなったら言って欲しいフミャ。その時にあった試験を用意するフミャ。」





「試験か……お前達はどうする?俺は受けてみたいが?」


「私はもちろん受けたいです!一流の冒険者になるための第一歩ですから!」


「私はパス。皆のピンチにその場に居なかったから、今は受ける資格はないと思うの。」


「ワシは考えたいのう。今結論を出す必要は無いしの。」


「私もちょっと……。少し考えたいです……。」


 5人はそれぞれの回答を出し、それを聞いたフーシャはニッコリと笑った。


「了解フミャ!一度落ち着いて、決まったら来てフミャ!それではお話は終わり!ご静聴ありがとうフミャー。」


「それじゃ、またね!受付で待ってるよ!」


「ウム!君達はドンドン強くなる!精進したまえ!」


 そう言ってフーシャ、クリス、ガルスは協会に帰っていった。





◇◇◇


 それからあっという間に数日が経過し、退院の日がやって来る。皆は病院を出て、街の広場に5人で集まった。



「それでは、そろそろ解散だな。研修は終わったことだし。」


 オルガが話を切り出すと、リゼは少し寂しそうな顔をした。


「そうですか……。結構いいチームだと思ったんですが……。」


「フォッフォッフォッ。もともとそう言う事じゃからな。」


 そう言うジンも、どこか寂しそうだった。一方レイとスノウはあまり寂しそうにはしていなかった。


「そんな悲しまないでよ……。協会に行けば会えるんだし。何かあったら言ってちょうだい!力になるわよ!」


「ですね。私、皆さんに会えて本当によかった!また機会があったら、一緒にクエストとか、行きませんか!」



「……!はい……!よろしくお願いします……!」


「ワシもワシも!その時はよろしくのう!」


 レイとスノウの言葉を聞いて、リゼとジンの顔は笑顔になり、明るさを取り戻した。そして別れの時がやって来る。


「じゃあ、そろそろ行こうか!それぞれの冒険に!」


「はい!目指せ一流冒険者です!」


「フン、私が先に一流になるわ!競争ね!」


「私も……どんどん強くなります……!」


「それでは皆、また会おうなのじゃ!」


 最後に5人で手を重ね、成長と再会を誓った後、それぞれの帰路につく。スノウはオルガと一緒に宿屋に帰るのだった。


「ここでの初めてのダンジョン、どうだったか?」


「オルガさん、私は……。」


「怖いと思ったらすぐに言ってくれ。俺がついてるぞ!」


 自慢げに腕を叩き、アピールするオルガ。スノウは彼を見て、笑顔で返事をした。


「ありがとうございます!もし辛くなったら、頼りにさせてもらいますね!」


「それなら良かった。しかし、臨時のチーム、悪く無かったな。」


「皆さん、凄く気持ちのいい人達でしたね。また一緒に冒険したいなー!」


「その為にも更に腕を磨かないとな!負けられないぞ?」


「はい、もちろんです!」



 二人はもっと強い冒険者になる、その気持ちを改めて感じながら、宿屋に向かって歩いていた。





◇◇◇


 リゼとジンも二人で帰路についていた。すると、研修を一緒に受けた二人の冒険者が駆け寄ってきた。


「貴方達は……。」


「あの、その……ありがとうございました!」


「えっ……?」


 女性の冒険者が頭を下げ、それと同時に男性の冒険者も頭を下げた。


「貴方がくれた転移水晶、あれのおかげで皆助かったの!だからお礼を言いたくて!」


「ああ!本当にありがとうな!それと……これ、俺達の気持ちだ!受け取って欲しい!」


 冒険者がリゼに渡したのはゴールドが入った袋である。


「俺達、皆で相談したんだ。助けてもらったから、何か出来ないかって。それで自分の稼ぎから少しずつ集めたんだ。冒険者って金がいるだろ?普段の生活とか、装備の手入れなんかに使ってくれ!今の俺達じゃこれが精一杯だけど……。」


「それじゃあ、私達もう行くね!本当にありがとう!」


「あ、あの……!」


 二人はもう一度頭を下げ、走っていった。それを見ていたジンは、リゼに話しかけた。


「……リゼちゃんのやったことは凄い事じゃのう。皆の事を助けたんじゃよ。ワシも負けられないのう!」


「ジンさん……!私も頑張ります……!」


「それでは、また協会でなのじゃ!」


「はい……!よろしくお願いします!」



 二人は別れてそれぞれの帰路につく。二人共、一流の冒険者を目指して、頑張ろうと決心するのだった。

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