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第22話
彼女と食事を重ねていくうちに、テック・カバナー財閥もITの重要性について理解をしてきてくれたようだったね。
もちろん、彼女の親については、ビジネスパートナーとして何回か会う機会はあったよ。
彼女を通じて知り合ったっていうことだけど、最終的に、結婚の話まで行く頃にはよく合う間柄になっていたんだ。
当然、彼女を利用しての政略結婚というつもりだったんだろうけど、恋愛感情が十二部にあったものだから、これ幸いとして話に乗ったんだろうね。
データベースセンター設置計画や、今でいうところのAI開発についての追加資金の調達についても、いろいろと便宜を図ってくれたんだ。




