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第16話
(では、私とこうしているのも、すでに決められた運命ということなのでしょうか。と私は彼に尋ねる)
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
少し語弊があったのかもしれないね。
未来は何をしても決まっているというよりも、今したことが未来に影響を与えて、それで確定しているということかな。
例えば、君がここから出るときに、どちらかの足で出たかということが、未来にとって大きな影響があるのかもしれない。
だから、妻に対しても、何も怖いということがなくなったんだ。
いや、当時はまだ妻じゃなかったね。




