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第14話
テック・カバナー財閥はよく知っているよね。
アメリカ史上にして現在最大の財閥で企業グループだというのは有名な話。
でも、まさかそんなところから人が来ているとは思いもしないだろうさ。
それでまずは挨拶と思って、声をかけたんだ。
最初はたどたどしかったものも、酒の力を借りてどんどんと話が弾んだんだ。
それから連絡先の交換をして、とりあえずパーティーはお開きになったんだ。
しかし、どうだろう。
こんな向こうから見ると小さくて吹けば飛ぶような会社だ。
連絡なんてくれるはずはない、そう考えていたんだ。
なら、こちらからアプローチを仕掛けるしかないだろ。




