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第13話
彼女はその誰よりも輝いて見えたんだ。
後ろから後光が光り輝いて、周りには天使が躍っている。
そんな風な感じだったね。
で、彼女は誰だって役員の一人に聞くと、テック・カバナー財閥のご令嬢だっていうんだから、びっくりしたよ。
誰だろうね、そんなとんでもないところから呼んでくる人脈があった人は。
ま、とにかくそこで彼女とは知り合いになったっていうことさ。
当時、まだ独立系の新興企業で、押しも押されぬ大企業の一歩手前ぐらいまで来ていたから、どこかで接点があったのは間違いがないだろうね。




