*ネタバレ注意。登場人物。挿絵あり。
挿絵はできる限り近いイメージをAIに描かせてみました。
ー流刑島関係者ー
●ゲルマ
本作の主人公。
性格は傲慢で独善的。第三者から見ればその行動は卑劣や邪道であることが多い。
本で見た情報を鵜呑みにする悪い癖がある。良い意味でも悪い意味でも自信家である。
剣術はガルダンに基本を習い他は全て独学で身につけた。
●テューリィ
ゲルマの義妹。
流刑島に住んでいる人間達の長の娘。タヌスら忌人との戦争に敗れ、その責を村人達に取らされようとしていた時にゲルマに救われる。
その時足の腱が切られており、立って歩くのが難しい身体になった。
幼い頃よりゲルマに助けられて生きてきた為彼を狂信的に愛している。
●タヌス
ゲルマの父親。
ゲルマを物心つく前から育てている。流刑島唯一の卑術師。今は街から離れて森の中に隠居している。
昔は戦場で名を馳せていたらしい。
●ガルダン
ゲルマの剣術の師匠。
昔は戦場でタヌスと共に戦っていた。その巨躯から繰り出されるハルバードの一撃は岩をも砕くという。
ゲルマの戦士としての才能を開花させる。
●ラーヤ
卑術と対を為す、水泡術を使う忌人の女性。
他の忌人とは違い、若い姿を保っている。
街では呉服店を営んでいるようだが閑古鳥が鳴いているらしい。
●テーシス・アワレンヌイス
忌人の民の王。
心優しく穏やかな王。
ーロウウェルシュタイン公国関係者ー
●ラヴィア・ロウウェルシュタイン
ロウウェルシュタイン公国の皇女。
大陸西にある巨大な帝国。ロウウェルシュタインの第一皇女。
自分自身が戦場へと出陣し兵士と肩を並べて戦う生粋の武人。戦場でついた二つ名は『勝利の女神』。ロウウェルシュタインという国に対して失望しており、民に優しい国を建国するためにクーデターを行おうとしている。
●エルンスト
ラヴィアの騎士。
常にラヴィアに付き従い、どんな命令もこなす。
非常に賢い人間ではあるがラヴィアが関係することにはついつい熱くなってしまう。
ゲルマのことは気に入らないながらも認めているようだ。
●アルター・シュウドウ
オデュッセア駐屯海軍の准尉。
一兵卒から叩き上げで准尉まで昇進した生粋の軍人。元々は陸軍の人間だったが出世を疎ましく思った将校によって左遷されてオデュッセアに赴任した。
戦場で何度かラヴィアを見かけており彼女の実力を認めている。
顔が分からない軍師に困惑しつつも、まだ若いゲルマを気にかけている。
●キョーコ・アカツキ
オデュッセア駐屯海軍の曹長。
シュウドウと同じく一兵卒から昇進した生粋の軍人。彼の従兄弟でもある。シュウドウがオデュッセアに左遷された時、自ら陸軍から海軍に異動した。
『居合』なる珍しい剣技を行う。かなり真面目な性格であり常に自らを律している。
虫嫌い。
●テラウト・フォン・ローゼンバルク
オデュッセア駐屯海軍の駐屯地司令。
抜け目ない一面を持ち、表面上は温厚だが裏では非常に狡猾である。目的のためなら手段を問わない人間。しかしラヴィアを思って行動している。
●リヒター・ベリッツ
ロウウェルシュタイン海軍少佐
貴族との深いパイプを持つ。ロウウェルシュタイン帝国に忠誠を誓っているが、全ては出世欲のため。
オデュッセアでの一件で立場が危うくなってしまった。妻子持ちで意外と親バカ。
ーラテシア帝国関係者ー
●イスカンダール8世
ラテシア帝国54代皇帝
思慮深く疑り深さを持ち合わせた名君。しかし信心深いが故にそこがメンタルの弱さにも繋がっている。
若い頃はロウウェルシュタイン帝国との終わらない戦争に終止符を打つために侵略を推し進めていたが、中々進まない前線に気疲れしてしまった。
●アーリヤ
イスカンダール8世の娘
父親の思慮深さを見事に受け継いだ姫君。父親と違い信仰を超えて第三者視点で物事を考えられる。
足がグンバツ。
●アルマフ枢機卿
ゲルマの信奉者
何処で身につけたかわからない暗殺術と兵法を極めたラテシア帝国信徒軍将軍。ゲルマの為にその地位を捨てた。
ゲルマをほぼ妄信に近い形で愛する。普段は飄々とした態度をしているがこれでも信仰心は人一倍。
男の娘である。
ー冒険者たちー
●アール・アルベールおよびアニー
海の依頼に特化したシーガーズ所属の冒険者
とある事情により姉の霊がその身に宿っている。多重人格のようだが厳密には違う。
依頼は意外と選り好みするタイプ。
●ネビュロス
記憶を失った冒険者
ゲルマと同じくショーテルでの剣術を得意としている。
調合師としての一面もあり、自分の作った粉薬を戦闘で使う一面もある。
人間との関係を疎む傾向にある。
●セクトゥス
駆け出しの冒険者
年相応に甘い部分が多いものの光るものがある。
直剣の使い手ではあるが剣技はまだ未熟。
●パトリツィア
岩石のパトリツィア。岩石魔術を極めた女傑。
本性はサディストだが悪人ではない。
元々は魔術学校に通っていたものの。座学では得られない実戦経験を得る為に中退し、冒険者になった異例の経歴を持つ。
●マッシモ
紅葉流剣術の免許皆伝を受けている飄々とした剣士
常に斜に構えた態度で人と接する。
意外と後輩の面倒見は良いが、よく先輩風を吹かせる為苦手に思われることが多い。
女にだらしがなく、恋仲であるフランチェスカによく説教されている。
●フランチェスカ
テグルス帝国でも70人程しかいない聖騎士であり、また聖職者でもある。
騎士道を何より重んじており、曲がったことが嫌い。
知見を広げる為に冒険者をしている。
幼馴染であるマッシモと恋仲。
●マルコム
重戦士の資格を持つ青年
深く考えない性格をしており、友達も多い。
力に物を言わせた攻撃を得意としており、その一撃は岩をも砕くという。
実は良い家の出ではないかと噂されている。
●ラクサ
東方出身のドワーフの少女
ドワーフとしては珍しく射手の資格を持っている。
本来彼女らドワーフは大雑把な性格であり、弓を持つには向いていない事が多いが、彼女は生まれ出てよりの弓の才能があったようだ。
物静かな性格。