2 【…死んだ?】
死んだと分かった。
これまで生きてきた中での痛みを全部足して一千倍にしたよりも更に痛い、
言葉では言い表せない、とてつもない痛みが体を襲った。
意識を失う前子供の驚く声が聞こえた。
「良かった。無事だったんだ。」そう思った。
死んだ筈なのに意識が戻ってきた。
死んだということはあの世か!
あーやだ目を開けたら天国のような場所かはたまた地獄かが分かってしまう。
私は多分地獄だろうなー。
悪魔の隠し子とも言われたからなー。
目を開けたくない。
開けたら地獄の阿鼻叫喚が待っているのだろう。
ほら皆の叫び声が聞こえて……こない。
地獄だろ?
普通亡者達のキャーとかわーとかぐぉーとか聞こえてきて
それで耳塞ぎたーい、うわーとかなるのがお決まりでしょ?
逆にオルゴールの音聞こえるんだけど。
何?地獄リフォームとかして鬼や亡者に優しくなったの?
え?
はぁ…やだ!
本で見たような地獄じゃなかったらキレる!
閻魔大王に抗議しに行く!
私はゆっくり目を開ける。
すると、すごく大きな天蓋が目に入った。
え?何これ?
周りを見て見ると絹でできた美しいレースが天蓋から吊られていた。
は?
まってまってまって!
助けを求めようと声を上げた。
「オギャー!」
まって…手を上げてみる。
ふっくらぷくぷくとした丸っこい手がフワッフワのレースの袖に包まれている。
ジタバタジタバタ。
すごく動かしているのに体の自由が効かない。
「あぎゃー」
奥の方からパタパタと足音が聞こえてくる。
この状況伝えなきゃ!
「あーあぁ!」
いや何も伝わらん!
すごい量のレースがかき分けられ、メイドさんが現れた。
ヘッドドレスつけてふわふわドレスって絵で見るようなメイドさん。
「お嬢様どうかなさいました?」




