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可愛い子には旅を……(王子目線)

4話の、狼(王子)と人魚姫が別れた後の話です♪

少し、ギャグもいれてみましたヾ(゜д゜;)

やっとほのぼのが少し戻ってきたような?

ワゥーン

狼(王子)が、人魚姫の後ろ姿を渋々見送った。

約束はしたのだが、胸騒ぎがする……

「王子、今は我慢ですよ。せっかちな男性は嫌われます」

侍従の一人が狼(王子)の毛並みをブラッシングしながら伝える。

その侍従は、白いショートの髪の毛に白い瞳をしていて12~15歳くらいの見た目をしていた。身長も150センチくらいで細い体型に幼い雰囲気を残す顔立ちだ。

「クゥーン、クゥーン」

「“彼女は魅力的すぎて心配だ“って言われても、護衛をつけようにも嫌がられたじゃないですか?」

「クゥーン」

「“意地悪“と、言われましても、本当のことを伝えただけですよ、それに、彼女には例の服や魔法アイテムをお渡しになったではありませんか」

「クゥン……」

その後も、狼(王子)と侍従はやり取りしながら式にでるための身だしなみを整えていく。

ドォン

すごい勢いでドアが開いた。

ある程度準備が終わった頃に、あわただしく護衛の隊長が入ってきた。体つきはごつく筋肉でガチガチの肉体は、どこから見ても強そうだ。顔もいかつい……

「たっ、大変でございます!婚約者様が見当たりません」

「ワォン!?」

「婚約者様にひっそりとつけていた護衛から、“ある部屋“に入ったそうなのですが……なかなかでてこないので、部屋のなかを覗くともぬけの殻だったそうです……」

狼(王子)がペタッと地面に脱力した。

「ワォーン、ワォーン」

「王子、“約束破られた“と床にへばりつくの女々しいです。威厳を保ってください。というか、結局つけていたんですね……」

侍女は、乱れた狼(王子)の身なりを整える。

「あっ、あと1つ報告があり、その部屋に催眠煙が使われたあとがあり、婚約者様が誘拐された可能性もあり得るとのことです」

「ワゥン!」

「王子、“誘拐!“と嬉しそうに言わないでください……婚約者様が約束をお破りにならなかったことが嬉しいのはわかりますが……最低ですよ……」

「クゥン……」

狼(王子)がうつむく。

「部屋を捜索中、ライオンのマークが見つかりましたので、慎重に対応する必要がありそうです……救いなのは、婚約者様の“ドレス“の魔法が“もしも“の時の保険になることですね」

「ワゥン!」

「はい、一刻も早く探しだします!この件については、王宮にも連絡済みです」

「それでは、私らも婚約者様を捜索に加わるために失礼します」

「ワォーン!」

「“侍従一同も婚約者様を捜索“ですね、承知しました。王子の兄弟様と一度会われた方がいいかと。ご兄弟様のお城で起こった出来事でございますので」

「ワゥーン!」

「“あの方“に“拳で話がしたい“ですか……兄弟ゲンカは、全てが終わった後にしてくださいね。それでは、準備が整いました。向かいますか?」

「ワゥン!」

「かしこまりました」

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