狼王子の憂鬱2
「待たせたな」
長い銀髪を後ろに1つに束ね、剣士の様な格好の美しい女性がそこにたっていた。
静かな透き通るような声が辺りに響いた。
「お帰りなさいませ、陛下」
家来達が頭を一斉に下げ膝をつく。
「留守の間ご苦労だった。・・・・・・客人がいるようだな。そうか、主達が連絡にあったもの達か」
スノークイーンは、(狼)王子達をみた。
「お主達の仲間は、こちらで捜索隊を出した。時期見つかるはずだ」
「わうん!」
「当たり前のことをしたまでだ。それと、主がこの客人達のリーダーなら二人っきりで話がしたい」
ザワザワ
両方の家来達がざわつく。
「わん!」
「(狼)王子いくら何でもそれは・・・・・・」
「陛下!それはさすがに」
両方の家来がそれぞれとめようと言葉を口にする。
「静まれ!」
「ワゥーン!」
両者の鋭い声に、家来達は静まりかえる。
「それぞれの主を信じ切れるなら発言を認めよう。それと話し合いの間は、一切危害を加えないと誓おう」
シュルリ
言葉とともにスノークイーンの額に何かの文字が現れた。
「これは、誓いの証だ。破れば私はその代償を払う」
「ワゥン!」
「仰せのままに」
一同がひざまずく。
「それでは、いこうか。すぐ戻るからここで他のものは待て」
「ワン!」
「ハハァ!」
一同は二人が行くのを静に見送った。
ガチャリ
「ここは客室だ。魔法をかけたから、話の内容が漏れる心配は無い。早速だか、何があったのか話を聞かせてくれ。”あの子”のことはこの国にはまだ公表していないからそれに関することはこうでもしないと聞けないということを理解してくれると助かる」
「ワン!」
(狼)王子はここに来たいきさつを話した。
スノークイーンはその話を静に聞いていた。
「治療をしないと危険な状態か・・・・・・わかった。準備をする。それと、最近この世界で化け物が溢れ、異端者が現れたとラプンチェルから連絡が来た。異端者が何者かどんな力を持っているかは不明だ。だが、このまま化け物が溢れたらいつかは防ぎようが無くなるだろう」
「・・・・・・」
「”もしも”の覚悟はしておくべきだ。今はこういうしかない・・・・・・すまない」
(狼)王子は俯いた。
ピーピー
「連れの遭難者が見つかったようだ。とりあえず話はここまでで、私は彼の治療の準備を整えてくる。部屋はそれぞれ準備したあるから、私たちの家来が案内してくれるはずだ。それでは、またあとで・・・・・・」
「・・・・・・ワン」
(狼)王子はしょんぼりとした足取りで家来達が待つ場所へと向かった。
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