うんこんどん!最後まで(運根鈍)5
身体をマラとソウたちが解毒しようと奔走している頃、人魚姫はというと、身体の戻り方を考えていた。
(そういえば、身体の戻り方聞いてない)
水晶を覗きマラとソウが色々と考えてくれている様子を度々見ていた。
もくもくと解毒が進む様子をみて悩んでいた。
ピクシーとは、あれ以来連絡する手段がない。
(もし、私が身体に戻れなかったら、ここまで頑張ってくれた二人が殺されちゃう)
「フハァー……どうしてこうなった……」
水晶の中に映し出される解毒の様子を見て焦りを感じていた。
戻れなければ二人は死罪もしくはそより軽くても重罪に問われるだろう。
(そういえば、前にピクシーに貰った力。あれを使えればもしかして……)
「踊ればいいかな、そともポーズを取れば発動か、とりあえず全て試してみよう」
いろんなことをしてみてが、変化はない。
「ハァ、ハァ、諦めない、絶対」
だが、どんなことをしても変化はない。
そして、時間が流れついに身体から毒が消えた。
パァーと水晶が光だす。
「エッ?」
ピキ、ピキ、ピキーン。
水晶が割れ光が辺りを包んだ。
「まぶしっ!」
光が消えると、そこに人魚姫の姿はなかった。
「なかなか、試行錯誤する姿は面白かったなー」
ピクシーがどこからともなく現れ、水晶の破片を集め始めた。
「前にプレゼントした力で、魂のもつ本来の力がコントロールできるといいけど、今回のを見る限り難しそうね」
水晶の破片を集め終わり、それを一つずつ口にいれ食べ始めた。
破片は口にいれると同時に液体に変化した。
「妖精の異端児と呼ばれるあの子を救えるのはあの子しか適任がいないし」
ピクシーが手を鳴らした。
パンパン
宙に、ペンと数冊の本が現れる。
「予言書通りにストーリーは進めない、か」
二冊の本が床に落ちる。
その瞬間、本が黒く焦げその部分を補うように植物が生えてきた。
その本をピクシーは拾い上げる。
「改編されれば、そだけ影響も大きいけど、思ったより影響は少ないわね」
本は、所々文字化けしたり、文章が消えていたりと損傷が激しかった。
そこをペンで修正したり、付け足したりと文字を描く。時々ペンでかけないか書もあるが、そこは飛ばして他を治す。
「人魚姫と白雪姫の本は、所々予言書通りにいかずボロボロだけど、結末はまだ描かれていないから"手遅れ"になる前に"救えた"はず」
ピクシーは、空に向かって伸びをした。
「あのこは、まだ、私たち同族より弱いけど」
思いっきり深呼吸をする。
「いつかは、私よりも強くなる素質を持っている」
ピクシーは両手で顔を覆った。
「できれば、ハッピーエンドがいいな……」
呟くようにそう言った。
ボドッ




