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平和な世界は、夢のまた夢ですね……

これまでの事を整理してみる人魚姫

ため息が漏れました

人魚姫は、2人が出ていった後ふと思った。

(嫌な予感がするな……)

ここまでの経緯を思い出しながら、ちょうど近くにメモ帳とペンがあり書き出していく。


①一週間の寿命だから楽しもうとした

②(なぜか)狼王子?の婚約者になった。寿命は、たぶんなぜか延びている

③この体の持ち主の愛した人の結婚式に参加(強制的に)

④事件に巻き込まれる

⑤成り行きでリンゴ毒にかかる


(何でこうなった?)

首を捻り考えるが答えはでない。

そして、今の状態。

さっきのメイドの話からこの国は何らかの問題を抱えている。

そして、たぶん、その問題の解決を狼王子に頼んだ。

(その見返りとして"私の毒の治療"を要求したんじゃないか?)

「フゥ……」

(まるで、何もできないお人形になったような、変な感じ。まぁ、今の私では何もできないけど、でも……なんかモヤモヤする)

夜の光が差し込む窓を見つめる。

キラン

怪しげに"なにか"が光る。

パリーン ジリジリ

窓ガラスが割れ、"何か"が、部屋の中に入った。

それと同時に部屋の明かりも全て消えた。

月明かりで、ぼんやりと姿を表した"それ"は、不気味だった。

目玉が何十個も身体についた二足歩行の化け物で紫色の肉体をしていた。

ジロリ

人魚姫を不気味な瞳でにらむ。

ゾクリ

(気持ち悪い)

歯を食い縛り、体に力をいれる。

冷や汗が体を伝い落ちていく。

(今の私では、敵わないな……)

指輪を素早く三回擦る。

モワモワ

指輪から煙が出て辺りを包む。

「グアァー」

化け物が、遠吠えをあげる。

化け物が嗅覚を頼りに人魚姫に襲いかかる。

(避けられない)

痛みを覚悟し、ギュッと目をつぶった。

だが、痛みは襲ってこなかった。

その代わり化け物が悲鳴を上げた。

「ギャウゥー!」

恐る恐る瞳を開ける。

そこには、メイドのマラとソウの姿があった。

「大事なお客様のお部屋に不届きものが入ったようですね」

「申し訳ありません、私達が対処する間お下がりください」

煙は、いつの間にか消え2人は守るように人魚姫の前にたっていた。

「ソウ、私が"あれ"を引き付けるからその間に」

マラは、メイド服から短い棒を取り出した。

「わかりました。お願いします」

プリメラがコクンと頷き、短い棒を力強くふった。

すると、棒はマラの身長と同じ長さに伸びた。

(邪魔をしないように、隠れないと…)

人魚姫は、タンスの隙間に身を潜めながら、戦いの様子を見守ることにした。マラがそれを見届け、ソウに目配せをし、化け物へと突進した。

バチッバチッ

化け物を棒で殴り付けると雷のような火花が散る。

「ギィキィー」

化け物が、それを腕で弾いては攻撃を繰り出す。

マラは、それを軽々とよけ攻防戦を続ける。

今のところ二人の戦いは互角だが長期戦になるとマラが危険そうだ。

「準備できました」

ソウが静かに伝えた。

「わかった。後は任せます」

マラがソウに向かって走る。

その後ろから"化け物"が追いかけてくる。

「グァアー」

マラがソウの側を走り抜けた。

化け物もソウの側に近づくと同時にソウにも攻撃を仕掛けようと手を上げた。

「グォーオー」

その手をソウは身動きせずにジッと見つめる。

シュルル

「ガッ?」

化け物の手はソウに当たることなく空中で止まった。

化け物の手に黒いモヤが絡まり動きを封じている。

「グァーァー!」

化け物は残った手でまた、ソウを攻撃しようとした。

ソウは、それをじっと見つめる。

シュルル

その手も黒いモヤに動きを封じられた。

ソウは、ゆっくりと化け物に近づく。

化け物は、足で攻撃しようとした。

だが、それも結果は同じだった。

「"敵意"を持ってちゃ自分に帰ってきますよ?」

ツン

右手の人差し指で化け物の体をついた。

シュルルッ

人差し指から黒いモヤが勢いよく広がる。

バタン

化け物が静かに倒れた。

「終わりました」

「お疲れ様、少し休みなさい。身体に紋様が出てる」

ソウの身体には、至るところに黒い蔓のような模様が浮き出ていた。

顔にもその模様が出ている。

「……わかりました。お嬢様の状態の確認をお願いします。後始末もできればお願いしたいです」

「やっとくから、処方薬を服用忘れないで」

「はい」

次回も、活動報告でお知らせします

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