01 にょたいもり
4話目まで読んでいただけると、だいたいどんなお話かわかるようになっています。
そこまでお付き合いいただけると嬉しいです。
「パイオツとマタンキの柔らかさは、同じだそうですわよ」
……そんなはずはない。
そんなお先真っ暗な事実が、あってたまるか。
そんな歪んだ嘘のために、とりいかずよし先生はその単語を子供たちに広めたわけじゃない。
誰にだって譲れない一線はある。
男の矜持にかけて、認めてはならないことがあるのだ。
そう……。
たとえ相手が、この学校イチの実力者である、生徒会長といえど。
俺は言ってやった。
「そうですか」
「以前訪問していた世界で、『たかるウィキ○ディア』と呼ばれたあなたでも、知らなかったでしょう」
「コーヒー1杯くらい、本家だってたかっていたでしょう」
ちなみにこの世界には、『ウィキ○ディア』なんて便利なものはない。
というか、インターネットどころかパソコン通信すら存在しない。
今のところは、まだ。
そしてなぜ俺が、こんなどうでもいいことに思案をくれていたかというと、戦っていたからだ。
生徒会長の、へんなデザインの制服をパツンパツンに押し上げている、『パイオツ』……。
それとこの俺の、『マタンキ』が同じ感触なのか、確かめたい衝動と……!
「ふふ、同じ柔らかさなのかどうか、気になってしかたないという顔をしておりますわね」
呼び出された生徒会長室には、俺と、パツキンボイン耳長お嬢様生徒会長とふたりきり。
長机に腰掛けていた彼女は、絶対領域まぶしいミニスカニーソのムッチリとした脚を伸ばす。
そして悪戯っぽく微笑むと、自慢の胸を強調するかのように上背をそらした。
彼女の制服は、食い倒れ人形みたいな派手なデザインなのだが、胸のところだけ白いブラウスみたいになっている。
そしてそこだけなぜか生地が薄く、濡れてもいないのに透けていた。
白いヴェールの向こうに浮かび上がっていたのは、編目のような水色のブラ。
その量感とビジュアルに、俺は思わず完熟メロンを想起する。
思わず飲み込んでしまった生唾が、ごくりと鳴った。
それは部屋の外からかすかに届く、朝の登校で賑わう生徒たちの歓声をかき消してしまうほどに、大きく響き渡る。
生徒会長の笑みが、さらに深くなった。
「他にも、決定的な証拠がありますのよ。それは……」
波動砲のようにたっぷりと溜めたあと、彼女が放った『決定的な証拠』。
俺の最後の抵抗を吹き飛ばすのに、じゅぶんな威力があったそれは、なんと……!
『どちらも風もないのに、揺れるっ』……!!
瞬間、俺の身体が稲妻に打たれた。
それどころか、声を大にしていた。
「……確かにその通り……!」
青天の霹靂というのは、まさにこのことだった。
まずマタンキのほうは、古い歌にもあるように、歴史が証明している。
そしてパイオツが無風でも揺れるという事実は、学校では決して教えてくれない事だが、各種主要メディアを見ていれば明らかだ。
そうか……そうだったのか……!
わざわざ高速で走る車窓から、手を出す必要などなかったのだ。
手を伸ばせば、すぐそこに……。
ラピュタは、あったんだ……!
すでに俺の薄っぺらな理性など、落雷のショックで粉々に砕け散っていた。
そして『いよいよ』というところだったのだが、そんな俺に向かって、彼女は言ったんだ。
まるで買ったばかりの犬に、初めての躾をするかのように。
「お待ちなさい。どうせなら、『本物』と比べてみたくはありませんこと? それも、もっとスゴい本物と……!」
「もっとスゴい、本物っ!?」
俺はこのあとすぐ、彼女の言葉の意味を理解することとなる。
そしてすぐ、後悔することとなる。
彼女の甘言に、まんまと乗ってしまったからではない。
彼女の馬鹿さ……。
いや、あえて言語にして表すなら『エロバカ』さ加減に……!
さぁ、いまここに記すとしよう。
ひとりの爆乳ムチムチ美少女エロフの、『エロバカ日誌』……。
その記念すべき、1ページ目をっ……!
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