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彼方の世界にて君を待つ  作者: 春宮ナギサ
1/1

最初で最後の出会い

「やっと・・・・会えた・・・・・・」

僕は乾いた地面に手をついて顔を上げた。

そこには長めの美しい水色の髪をした少女が、返り血にまみれて突っ立っていた。

僕はすでに力が入らなくなった体にもう1度力を入れなおし立ち、少女に聞いた。

「その服、ベルロッツ帝国の軍服だね。ここで会うことができた記念に名前を聞いてもいいかな。」


-----「帝国軍大尉、アイラ・テイラード。」-----


少女はか細く今にも消えてしまいそうな声で答えた。


「アイラか、良い名だね。僕はデルトーク王国軍中佐、リューク・デルストラだ、宜しく。」


「宜しく。」



これが2人の最初で最後の出会いの始まりだった。

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