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最初で最後の出会い
「やっと・・・・会えた・・・・・・」
僕は乾いた地面に手をついて顔を上げた。
そこには長めの美しい水色の髪をした少女が、返り血にまみれて突っ立っていた。
僕はすでに力が入らなくなった体にもう1度力を入れなおし立ち、少女に聞いた。
「その服、ベルロッツ帝国の軍服だね。ここで会うことができた記念に名前を聞いてもいいかな。」
-----「帝国軍大尉、アイラ・テイラード。」-----
少女はか細く今にも消えてしまいそうな声で答えた。
「アイラか、良い名だね。僕はデルトーク王国軍中佐、リューク・デルストラだ、宜しく。」
「宜しく。」
これが2人の最初で最後の出会いの始まりだった。