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異世界でOOした結果

異世界でドラゴンをテイムした結果

久しぶりに異世界でOOした結果シリーズをまた書きました。

今回はテイムとドラゴンなんでモンスターは殺してないですね。

「で、あなたが何をやらかしたのかわかってるのかな?」

「いいえ、分かりません。僕のドラゴンを返してください」


変なやつに異世界に行くかと聞かれて行くと答えたらチートを一つだけ貰えると言われた。

せっかくだからゲームでもよくあるテイム魔法を覚えて異世界に来た。

さっそく強そうなドラゴンをテイムして近くの人がいそうなところまで乗っておりたら兵隊みたいなのに捕まって女性の騎士っぽい人に質問されてる。

どうしてこうなったの?


「僕のドラゴン・・・ね」

「はい、僕がテイムしたドラゴンだから僕のです」

「テイム魔法ね。だからあんなに嫌がってたのに言うこと聞いてたのね」

「嫌がってる?素直に僕の言うことを聞いていましたよ」

「あのね、あなたちゃんとテイムライセンス持ってますか?」

「なんですか?そのテイムライセンスって?」

「はぁ・・・本気で言ってるの?」

「意味が分かりません。大体テイムに資格とか必要ないでしょう」

「あなたがどこから来たのかは分からないけどテイム魔法は国家資格の取得者以外は使用、もしくは習うのも駄目な危険な魔法なの」

「たかがモンスターをテイムしただけでしょう」

「たかがじゃありません」

「はい?」

「その辺りの意思の無い弱い魔物をテイムしてたら本来は駄目でも誰も咎めなかったと思います。危険が無いですから。でもドラゴンは別」

「ドラゴンもモンスターでしょ、資格が必要とかは今しったので後でその資格ください。僕の才能なら試験とか必要ありません」

「あのね、そういう問題じゃないの」


いちいちうるさい人だな。


「何がいけないんですか。出来ることをして何が悪いんですか。誰にも迷惑かけてないでしょ!」

「全部悪くて全部迷惑です」

「は?」

「はぁ、本当に分かってないのね」


すごいなんくせつけてきて面倒くさいな。


「まず説明するとテイム魔法は本来相手との合意があって始めて行えるもので、仲間として戦ってもらうものであって隷属ではありません。合意の無い相手に使用する時点で違法行為です」

「モンスターなんかとどうやって意思疎通を取るんですか?現にあのドラゴンも喋ってなかったじゃないですか。いい加減なことを言うのをやめてください」

「魔物は低級以外は人間の言葉が喋れないだけで意思疎通が可能です。国家資格の取得必須条件の一つに魔物言語理解1級の資格がまず必要となります」

「はぁ、それならそのスキルも近いうちに取得しますから。もう帰っていいですか?」

「魔物言語理解の資格は国が試験をし、その者が魔物との意思疎通が出来てると分かってはじめて書類として発行するものです。間違っても簡単に覚えたり、魔法みたいに一度覚えたら使用できるものでもありません」

「だからそのうち覚えますから」


なんだかんだ言ってそういうスキルがあるんでしょう。

だって異世界だし。


「理解していないようですのでまず、魔物は大まかなカテゴリーでたとえばドラゴンにはドラゴンの、ゴーレムにはゴーレムのそれぞれ言語があります。ましてや人魚族等には共通言語からの派生が多数あり、これらを最低7言語覚えることが必須条件だと言っているんです」

「だからそういうスキルも全部覚えますから、レベルとかあげればどうせ技能で取得できますし。あっでも人魚かぁ、それはいいですね」


テイム魔法選んだの失敗したかと思ったけど人魚いるんだったら夢のハーレムが。

ていうか魔物言語理解しろって言ってるのもこの人の言い分だけだし。


「そもそもモンスターの合意なんかなくても一方的にテイム出来るのであれば資格とか必要ないでしょ。何善人ぶってるんですか」

「はぁ、本当に知らないのね」

「何を?」

「テイム魔法には時間制限があります。大体2時間ぐらいですね」

「はあ?そんな短いの?」


なんだよそれ。だったらテイム意味無いじゃん。


「テイム魔法とは隷属に使うことも出来なくはないですが基本的には相手の魔物との心の距離を近づけるための魔法です。一時的支配下に置くことによって自分自身が本当に魔物の仲間としてふさわしいかという心のありさまや行動をアピールするための魔法です。これをすることにより、テイム魔法が切れても一緒に戦ってくれる魔物を仲間にすることが出来る魔法なんです」


お助けキャラを仲間にする形と倒したモンスターを仲間にする方法を混ぜた形か?


「あー、それだったらまだマシかな?じゃあさっきのドラゴンと会わせてくださいよ。もう一回テイムして勧誘しますから」

「させませんし、出来ません。あなた自分の立場がどういうものか分かっていますか?」

「出来ないわけないでしょ。人がちょっと自分より強い力を手に入れたからって邪魔しないでください」

「テイムは同じ魔物には出来ません。一発勝負です。そして失敗したら危険が付きまといます」

「失敗ってしかも一度っきり!?」

「魔物に襲われる危険性ですね。年に一人か二人は必ずテイムした魔物に殺されるものがいます。あなたもそうなりそうでしたけどね」

「なんで?」

「あのドラゴンが嫌がっていたからですよ。先ほど竜言語を理解出来るテイムライセンス取得者に事情聴取させましたが、えーなになに?『自分がまるで何かのオモチャや道具のように扱われたのは生まれて初めてだ。厳重な罰則を希望する』ですって。相当嫌われてますね。ま、無理やりテイムなんかしたらそりゃそうか」

「ドラゴンがなんて言おうが関係ないでしょ」

「そもそもドラゴンじゃなくても問題なんです。そしてキミがドラゴンをテイムしてくれたおかげで今非常に複雑な状態になっています」

「たかがモンスターじゃ」

「たかがじゃないんです。ドラゴンは宗教によっては神に位置する魔物であり、人間より遥かに知能が発達している固体もいます。あなたがやったことは竜族全体と一部ドラゴン信者へ盛大にケンカを売ったことになるんです」

「え?」

「テイムが切れる前に私達に保護されて良かったですね。リンチではすまなかったでしょうし」

「でも、知らなかったんですよ。異世界に来てちょっと舞い上がってただけなんで今度から気をつけますから、もういいでしょ」


なんか思ってた異世界と違ってすごい窮屈。


「異世界は知りませんしどうでもいいですが、釈放は出来ません」

「は?」

「していいならしますけど?」

「だったら早くしてください」

「本当にいいんですか?今釈放したら殺されますよ?」

「え」

「先ほども言いましたがあなたはいろんな所にケンカを売ったので今外に出て行ったらまず間違いなく殺されます」

「じゃあ他の国にでも行きますよ。それでいいんでしょ」


初期イベントのチュートリアルみたいなものだと思えばいいんだし。


「殺されますよ?」

「は?」

「ドラゴン全体にこの話はもう既に伝わっておりますのでどこの国に行ってもドラゴンかその信者に殺されます、いいんですか?」

「じゃあどうしろって言うんだよ!!」

「そうですね、ドラゴンの寿命は人間より長いのでどれだけ待っても許されないでしょうし。一番いい方法は謝罪することじゃないですか?ドラゴンの言葉で」

「チッ、分かりましたよ。じゃあ謝罪文考えてください」

「自分で勉強してください。幸いあなたには時間がたくさんあることですし」

「はあ?なんですかそれ!」

「とりあえずこのものを牢へ。ドラゴンの方へも処遇について確認を取る必要もあるしこいつ一人に構ってる時間は無い」


兵士の格好をした男二人に無理やり連れられてく。


「これこそ人間差別じゃないのか!絶対謝らないからな!畜生!」

「まったく、そもそもテイム魔法が使えるだけの危険人物、一生釈放するわけにはいかないでしょ」


何これ?

僕は異世界トリップものの主人公じゃなかったの?




こういう一話完結系は楽しいですね。

基本一話完結な長編でも書いてみようかな?


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