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死神Days☆  作者: 月森 薫
第1章 綴られ始めた物語
6/23

第5話 死神のお仕事

※ 注意


今話はおそらくブログとかで載せちゃうと放送禁止で「アウトーッ!」となる単語が入っております、つまりはエロってことですな。

そーいう単語がおkな方のみどうぞ。

「んじゃ、まず第一に・・・・・・あんた、死神になる気・・・・・・ある?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「は?」

「だーからー、死神になるかどーかーきーてんのぉ~。なるかならないか、二者択一!」

「いや、その前に死神ってどーゆーもんなのか説明ききたいんだが・・・・・・」

 根本的な問題だ。死神に関しては無知な俺に、「なる気はあるか」と問われても、返答に困るだけだ。

例えるならそう、エルは大型のショップの入口付近で「これ便利ですよー安いですよー」と言いつつ店の中に入ろうとしている客に、強引に買うように求めているみたいなものだ。便利ったって、どこらへんが便利なんだよコノヤロウという話である。・・・・・・後、安いってたかが台所の便利グッズに1万も10万もかけてられるか、バカらしーんだよ。

「・・・・・・んー、いちおーそーゆーのは一般人には機密事項だから教えちゃいけないんだけどな・・・・・・。

 まっ、この際いっか。しょーがない。仕事と思って割り切ろう」

 ・・・・・・いや、仕事じゃないの? これって。仕事でしょーよ、どっからどうみてもよ。

てか、機密事項だかトップシークレットだか極秘だかしんねーが、それを教えてもらわないと何も始まらない。人類補完計画は使徒が現れないと始まんないんですよ碇司令とゼーレの皆様!

「えっとね、死神のお仕事は主に5つあるんだ。

 一つ目、人間界に仇なす魔物共の始末。

 二つ目、成仏していない霊魂の昇天化。

 三つ目、次世代の教育。

 四つ目、神界アースガルドの神々、人間界の人間、死神界の死神、三種族間の調停。

 五つ目、死した霊魂を管理し、転生まで無事導くこと。

 ・・・・・・まぁ、二つ目から五つ目は専門がいるし、三つ目も死神五聖蘭デス・フィフスルアーズみたいなベテランの仕事だから、主に一つ目だわな。別に、神界は神達が勝手にやってるし、専門がいるしね」

 ふむふむ。つまり、人間界ミズガルズの魔物による被害を食い止めるのが主な仕事ということか。

「・・・・・・ってか、魔物の始末?」

「そー。・・・・・・まっ、階級の低いうちは危険な任務には就かせないし、ちゃんと監督がつくから大丈夫」

 すらすらと暗唱して見せたエリシエ。・・・・・・まあ、それくらいできなきゃな。

「・・・あっ、忘れてたけど」

 レオが声を上げた。ウィンクと共に、レオは驚愕の――――そして新たな可能性――――言葉を口に出した。

「"死神となりえる者"ってのは、死神の素質を備えた人のことで、一度死んでも死神になることを選べば再び生き返れるのよ。その分、課せられる責任は重くなるけど、死ぬよりマシじゃない?」

「・・・・・・マジで?」

 驚愕の表情を見せる俺に、ショウが言い添えた。

「マジだよ、マジ。俺がその生き証人だ」

 ・・・・・・それもマジか。

 ショウが、煙草の煙を一度すぱーと吐いた後、衝撃の経緯を話してくれた。

二十歳ハタチの時にな。足踏み外して滝壺におっこちて、命からがら這い上がったけど真冬だったんでな、凍え死んでお先真っ暗な感じになってたらそこの二人にスカウトされたんだ」

 随分とざっくりとした説明だな、をい。・・・・・・まぁ、伝えたい事は分かったが。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、幽霊じゃないよナ?」

「違ぇーよ。幽霊がどーやって車運転すンだ」

 はぁ、と今度はショウにまで呆れられてしまった。

「・・・・・・ね? 本当でしょう? メリットは他にもあるわ、寿命が格段に延びることよ。ざっと見積もってみると・・・・・・そうね、人間の大体、30倍くらい」

「は!? 30倍!? ・・・・・・って、ことはつまり・・・・・・・・・・・・3000歳ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?!?!?」

 さんぜんさい・・・・30000歳。あ、一桁多かった。訂正。3000歳。人間の寿命なんてその30分の1だ。人間を30人集めた寿命・・・・・・って、ほぼどっかの学校の1クラス並じゃねーか。

「あ、でもね、二十歳前後の容姿を保ってられンのは大体2000歳までだから。それ越すと、突然じじーばばーになってくるからヨロシクー」

 エリシエの荒い補足説明。

「・・・・・・んじゃあ、50億年も生きてるっていうエリシエは・・・・・・」

「あー、あたしのことは後々ね。エリシエじゃなくて、エルってよんでイイよ。

 ・・・・・・んで? 死神になれば衣食住は確保も同然、一人前になるまでプロの講師が指導、今なら更にっ、武器まで配給しちゃうこのお買い得セット! さぁどーする!!」

 ・・・・・・・・・・・・をい。だんだん、テレビショッピング的なノリになってねーか?

「質問」

「ハイどーぞ」

「母さんとか・・・・・・知らせなくていいの?」

 俺の素朴な疑問に、エルはぽんと手を叩いた。

「・・・・・・あ、そっかぁ。話してなかったね。あんたの両親、父方あたしの子孫だし。

つまり、両親ともどもアレ、死神だから。てか、あんたもあたしの子孫だし。

 ・・・・・・つか、"天音"ってえーと確か・・・・・・五代くらい? ・・・・・・前だったかな? のあたしの名字だし」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジで?

 ついに放心状態にまで追い詰められた俺は、レオの疑問によってこちらに戻ってこれた。

「え・・・・・・ソレ、本当なの?エル」

「・・・・・・まぁ、確かによくよく考えりゃぁそうだよな」

 レオとショウもしらなかったんかーい、と心の中でツッコんでおく。

「おいおい。50億年も生きて、あたしがガキの一人でも産まなかったとでも思ってんの?」

 はぁ~~と、エルにまで呆れられてしまった。

「えっ・・・・・・じゃあっ・・・・・・エルってその・・・・・・とどのつまり・・・・・・っっセ・・・・・・セ・・・・・・セ・・・・・・」

 絶句しつつ真っ赤になって必死に言葉をブッ放そうとするけど、上手くいえない。衝撃的過ぎて。

「ん、勿論シたよ? セックス」

 NOォォォォォォォォウ!!!!! 14歳でとっくにヤり済みって女の子初めてみたよおかーさーん!!

 レオも俺同じくして顔を赤らめ、ショウは流石に大人だからかそっぽむいてなんともいえぬ微妙な表情をしていた。

「・・・・・・あ。一応いっとくけど。このカラダではまだだかんね? 処女だかんね? 純潔保ってるかんね? シてたらアレだかんね? ちょいと人間界にとんでってお巡りさーんこの人強姦ごーかん罪で捕まえてくださーいって豚箱ブチこむかんね? 相手」

 あっけらかーんとトンデモナイことをぶっ放すエルに唖然呆然としてると、俺はある一点に疑問を覚えた。

「・・・・・・ン? "このカラダ"・・・・・・って?」

「あー後々っ! ・・・・・・でー、どーすーるのー。死神になるの、ならないの」

 業を煮やしたかのように、エルは俺に決断を促した。

 ・・・・・・ここまで聞いて、しかも両親までもが死神で。俺の曽々祖母かなんかにもとらえられそうな人が目の前にいて。ここまで踏み込んでしまっては、元に戻ることなんて出来ないだろう。

それに、この選択肢を選ばなきゃ、俺、本当に死んじゃうらしいし。

「なる。死神、やってやるよ!」

 半ばヤケクソで叩きつけるように言うと、三人は安堵したようにほっとした表情をした。ショウはなおさらだ。

「おぉ~! んじゃー、これから頼むヨ期待の新人君♪」

 黒髪紫瞳の少女の激励。

「改めてヨロシク、光。私がみっちり指導してあげるわ」

 青髪青瞳の少女が、ウィンクしつつ言った。

「"死神となりえる者"同士、仲良くしよーナ」

 黒髪灰瞳の男がタバコをふかした。

「・・・・・・よろしく」

 俺は此処に来てから――――そして、死んでから、初めて笑った。

ハイエルちゃんのしょーげき的な事実が発覚して光君が死神入りを決断したところでいったんしゅ~りょ~。


色々と放禁な言葉が出てましたがそこはスルーの方向で。

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