詩小説へのはるかな道 第57話 愛はない?
原詩:愛はない? ー 似た響きの詩
あやかしはまやかし?
天使は戦士?
ピアニストはリアリスト?
詩人は死人?
愛はない?
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詩小説:愛はない?
図書館の静けさの中、青年は机に散らばる紙片を凝視していた。
そこには奇妙な問いが並んでいる。
「あやかしはまやかし?」
「天使は戦士?」
「ピアニストはリアリスト?」
「詩人は死人?」
そして最後に――「愛はない?」
青年は首をかしげる。
言葉の響きが耳に残り、心の奥をくすぐる。
似ているようで似ていない、問いかけの連鎖。
ふと、隣の机から声がした。
「その紙、あなたも見つけたの?」
振り向くと、少女が立っていた。
白いマフラーを首に巻き、少し照れたように笑っている。
「私も読んでみたけど、答えが見つからなくて」
「答えなんて、あるのかな」
「でも、最後の問いだけは……」
少女は紙を指でなぞりながら、少しだけ声を落とす。
「『愛はない?』って。これだけは、答えを探したくなる」
沈黙が二人を包む。
図書館の時計が小さく時を刻む音だけが響く。
青年はそっと紙を折りたたみ、少女に差し出した。
「じゃあ、この答えは、君と一緒に探そう」
少女は受け取り、マフラーの端を彼に軽く触れさせた。
「うん。愛は――ある、かもね」
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わたしの詩小説をもとにAI君が詠んだ連作短歌です。
連作短歌:愛はない?
紙片には
問いが並んで
息を呑む
あやかし・まやかし
響きの迷路
天使とは
戦う者か
祈る者か
沈黙の中
羽音が揺れる
ピアノ弾く
指先の奥
現実あり
夢を奏でて
醒めるひととき
詩を書くと
死に近づくと
誰が言う
言葉の底に
灯る微かな火
「愛はない?」
問いの最後に
立ち止まり
心の奥が
そっと疼いた
白マフラー
少女の声が
紙をなぞる
「これだけはね」
答えを探す
時計鳴る
沈黙の中
差し出した
折りたたまれた
問いのかけら
マフラーの
端が触れたら
少しだけ
「ある、かもね」と
春の予感す
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。
その詩小説をもとに詠んでくれたAI君の連作短歌も載せます。




