ep:3 ピアナを探せ!
「ピアナ!お~い!ピアナ!」
どこにもいない。ピアナはどこに行ったのか…
ピアナは自分勝手に探索しつくすほど幼稚ではない。
すなわち…誘拐!?
「まずい…まずい」
迷惑にならない程度に走っているがどこにも見当たらない。
「どこだ…どこにいるんだよ!」
俺は無我夢中で探し続けた。
ピアナ視点
私が目を覚ますとそこには巷で噂になっている不良がいた。
どこかに連れ去られたらしい
「兄貴!可愛い子、連れてきましたよ!」
「ほう…どれどれ…小柄で全てが小さいな…てかこいつ隣国のお嬢様じゃないか?」
「え!マジすか?」
「こりゃ体目的よりも金になるぞ!」
「やった~これで俺らは億万長者だ!」
どんどん私に近づいてきた。怖い…怖い…イザナメさん…助けて…
イザナメ視点
「はぁ…はぁ…結局見つからなかったか…」
その時、手の甲が突然動き出し、顔の前まで来た。
「うお!なんだ?」
「我はメジェドだ。天界でしか会話が出来ないため、お前の手の甲に憑依した」
「そんなこと出来るのかよ…てかピアナって少女知らないか?」
「我は知らない。だが、我の魔術を使えば探せるぞ」
「本当か?」
「あぁ。我の魔術の陸を使え。そしたら未来は切り開く」
「分かった!」
「それともう一つ…相手は面倒くさい。困ったら、捌を使え。きっと役に立つ」
「了解!…じゃあやりますか!」
俺は足を一歩引く。
「神式魔術、百式の陸!探索!」
俺の頭の中に場所が浮かんだ。
「デパート内じゃないだと!」
俺はピアナがいる建物に向かって走っていった。
不良の基地
「やめて…」
「やめてって言ってやめないやつがいるか!」
「させない!」
ドアを突き破る
「誰だ?」
「お前に名乗る価値など無い」
「兄貴!やってください!」
「了解!やってやるよ!」
兄貴という人物が殴りかかってくる。
「死ねぇぇぇぇ!」
だが、バリアを張り、俺の体を守る。
勢いしか無いだけの馬鹿力だ。
強そうだったけど所詮はただの馬鹿力だ
しかし、困ったな守られてるけど、どうやって攻撃をしよう…
あ、そうだ。メジェドが困ったら捌を使えって言ってたな。使うか
「神式魔術!百式の捌!」
その瞬間、俺の体から光が放たれる
「え!俺今、無詠唱で唱えた!?なんで!」
光が止むと、男たちは倒れていた。
俺は男が持っていた剣を握り、トドメを刺す
「じゃあな。変態野郎共」
男たちは意識を失い、どこかへ消えていった
「あ、あのー!」
ピアナが俺を呼ぶ。
「どうした~?」
「助けてくれてありがとう!」
「どういたしまして…じゃ!帰ろっか!」
俺らは家に帰る。それからというもの、なんかピアナと俺の距離が近くなった