ep:1 俺は絶対に守り抜く!
「あの~大丈夫ですか~?」
「うう…」
俺は目をゆっくり開けた。どうやら道端で倒れてたみたいだ。
「わぁ!?酷い怪我!一旦、私の家に来てください!」
俺は思うがままに連れていかれた
15分後
「多分…これで大丈夫です!」
俺の体は包帯で巻かれたが、痛みもないし、体も自由に動かせる
「すげー!」
「まあ応急処置程度ですが…」
「それでも凄いよ!」
「本当ですか?ありがとうございます…」
少し顔を赤らめた。この子は凄いお金持ちなんだろう。まるで洋館のような家だ。
「そういえばなんでこんなボロボロなんですか?」
「それはな…」
俺は事情を全て話した。追放され、挙げ句の果てには危害を加えられたことも。
「それは酷いですね…失礼ですがお友達はいるのですか?」
「いないな…残念ながら」
「じゃあ私があなたのお友達1号になります!私もお友達がいなかったので!」
「良いのか?本当に?」
「はい!本当です!」
「じゃあ…よろしく!」
「こちらこそよろしくお願いします!」
俺らは握手を交わした。
それにしても意外だなこんなに小柄で可愛いのに友達がいないなんて…相当家が厳しいのか?
まあ良い。友達が出来たんだ。心から喜ばないと!
その時、黒い霧が家の外に見えた。
「まさか!」
「これはなんですか?」
「深淵魔法?なんですかそれは?」
「詳しいことについてはまた今度だ!ひとまず逃げるぞ」
「あ、はい!」
俺らは家から抜け出した。
そしてそとには勇者であるリードがいた
「あれって勇者さん!?」
「今さらなんのようだ?勇者?いや、リード!」
「いやさお前が可愛い子に拾われてるのを見て奪ってやろうって」
リードがそういうと俺は地面から出てくる影に拘束された。
「お嬢ちゃん…可愛いねぇ~どこ触られたい?」
リードが少女に近づく
「やめろ!」
俺は拘束を外そうとするが逆に拘束が強くなった。
「無理だ。その影は壊せない!」
「いや…やめて…」
どんどん少女に近づく
「やめろってんだ!勇者!」
その瞬間、視界がフェードアウトし、光が強い楽園のようなところに飛ばされる。
「ここは?」
「天界だ。お前の強い気持ちに惹かれ、精神がここに飛ばされた」
「天界?お前は誰だ?」
「我は神だ。それで問う。今のお前の気持ちは?」
「そんなの簡単だ。あの子を守りたい!」
「ならば我の力を貸そう。我はメジェドと呼ぶが良い!」
俺は視界が元に戻る
「やめろ!」
影が一気に消え、とても強い光を体から放つ。
そして俺は空に浮かぶ
「リード。お前は我とメジェドの逆鱗に触れた。死んでもらう」
「なんだと?俺がお前なんかに負けるわけないだろ!」
「何あれ…凄い!」
「ふざけるな!」
リードは闇の影を放つ。
「有罪だ」
影は消えた。
「なんだと?」
「メジェドの力だ。覚えとけ地獄でな!」
俺は周りの建造物から力を蓄える。
「行くぞ!神式魔術、百式の参!」
「共有審問!」
「な!魔術だと!お前が魔法よりも難易度が高い魔術…それに神式を使えるわけがない!」
「神を侮辱するのもいい加減にしろ」
空に扉が現れ、ゆっくりと開く
「や…やめろ!」
開ききったとき、開いた扉から大量の光線がリードだけに集中して放たれる。
「俺はやられるわけには!」
リードは爆散した。
「ありがとう!今のは?」
「俺もわからない!そういえば名前は?」
「ピアナ・チャーリングです!そちらの名前は?」
「イザナメ・バーンバッド。改めてよろしくね!ピアナ!」
「こちらこそ!」